Go to contents

大統領府「林東源氏と辛建氏への令状請求はやりすぎ」

大統領府「林東源氏と辛建氏への令状請求はやりすぎ」

Posted November. 16, 2005 08:23,   

한국어

大統領府は15日、金大中(キム・デジュン)政権時代に盗聴に主導的に介入した容疑が持たれている林東源(イム・ドンウォン)、辛建(シン・ゴン)元国家情報院長に対する検察の事前拘束令状請求について、「令状の請求はやり過ぎだ」と不満をもらした。

裁判所の令状実質審査を控えている時期に、大統領府が検察の拘束令状請求を公の場で批判したのは、検察の捜査の独立性を阻害し、裁判所の令状審査に影響を及ぼそうとしているのではないかという批判の声があがっている。

金晩洙(キム・マンス)大統領府報道官は同日、「李炳浣(イ・ビョンワン)大統領秘書室長が主催した日日状況点検会議で、両元国情院長への事前拘束令状請求に対し、『違法な傍受に対しては厳正な捜査が必要だが、在宅逮捕捜査の原則からすれば、令状請求はやり過ぎである』という意見が出た」と伝えた。

金報道官は、「ある出席者が、『前の政権で両元院長の国家への貢献度や業績、そして在宅逮捕捜査の原則を考慮した場合、拘束令状の請求はやり過ぎだ』と述べた」と話した。同氏はまた、「他の出席者は、『違法傍受の張本人たちは公訴時効が満了したため堂々と振舞っているのに、両氏に対しては拘束令状まで請求したのは、公平さを欠いている』と述べた」と紹介した。

しかし金氏は、「同日の会議では大統領府の公式見解をまとめてはいない」とし、「この問題に関する個人的な意見を伝えただけだ」とした。

同日午後、ソウル中央地裁令状担当の金得煥(キム・ドックファン)裁判官の審理で行われた令状実質審査で、林・辛元院長は、「盗聴に関わっていない」と容疑を全面的に否認した。

検察は、林元院長が携帯電話の盗聴装備を使って国内の政治懸案に関する情報を収集するよう指示するなど、盗聴に積極的に関わっていたという関係者の供述や証拠を請求の根拠として提示した。

検察はまた、辛元院長が盗聴を黙認した上、捜査の過程で元国情院幹部に対し供述を覆すよう指示するなど、証拠隠滅を試みているため、拘束は避けられないと主張した。

一方、検察は大統領府が両元国情院長への事前拘束令状の請求について「やり過ぎだ」と批判したことに対し、強く反発した。ある検察幹部は、「政界は、盗聴がやり過ぎなのか、盗聴を厳しく処罰することがやり過ぎなのかをまず考えてみるべきだ」と話した。

検察は、内部通信網の「e−pros」に、「両元国情院長の拘束に対する検察の立場」や「検察の悩み」など盗聴捜査チームの意見を盛り込んだ書き込みを3件載せた。



jyw11@donga.com jefflee@donga.com