国宝第1号を崇礼門(スンレムン=南大門)から他の文化財に変えようとする政府の方針によって論争となった国宝の再指定問題が、いったん現行通り崇礼門を国宝第1号として維持する方向でまとまった。
しかし、早ければ来年上半期に、国宝の指定番号そのものがなくなるものとみられる。
文化財委員会・国宝指定分科は14日午後、ソウル景福宮(キョンボクグン)内の国立古宮博物館で国宝第1号再指定の是非に関する会議を開き、このように決めた。
安輝濬(アン・フィジュン)文化財委員長は同日、会議を終えて「国宝第1号をしばらく現行通り維持するが、文化財庁が国宝、重要文化財など文化財の分類および管理体系改善案を作成すれば、それを土台に指定番号をなくす案を正式に検討する」と明らかにした。
現在、文化財庁が来年2、3月まで文化財管理体系の改善案を作成する計画であり、早ければ来年初めから指定番号をなくす案が本格的に議論されるもようだ。
同日、会議に参加した国宝指定分科と委員(計14人)12名は、ほとんどが「第1号、第2号のような国宝指定番号をなくし、管理レベルの番号のみ付与するのが望ましい」という意見を述べたことがわかった。
これにより、国宝指定番号の廃止が予想される。そうなると、国宝第1号の崇礼門、国宝70号の訓民正音ではなく、国宝の崇礼門、国宝の訓民正音へと名称が変更される。
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