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[オピニオン]大統領のレス

Posted November. 05, 2005 03:02,   

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今日、インターネットが「国民の遊び場」になっているようだ。インターネットで読み、インターネットに書き込み、レスを書くのを一日でも欠かすと、指がおかしくなりそうな気がするというネットユーザーも少なくない。「大統領府のキムチには寄生虫の卵はない」という金晩洙(キム・マンス)大統領府報道官の発言がネット上に載ってまもなくレスが書かれた。「つまり大統領はいいものを食べて、私たちは寄生虫がついたのを食べてるってこと?」「黙ってればいいのに、なんでよけいなことしゃべっちゃうわけ?」。

◆盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領もレスを書いた。政府政策の広報サイトである「国政ブリーフィング」に紹介された「韓国経済、回復の軌道へ」という見出しの記事についてだ。「とてもよい記事です。一人で読むにはもったいない気がします。このような記事は、ほかにも顧客通信サービスがあるんでしょうか」さらに、「連続した記事を早く読みたいと思っているが、テーマやメディアの見分けがすぐにはつかず、読むスピードがなかなか上がらないため困っている」というもどかしい気持ちもあらわにした。

◆インターネットへの盧大統領の関心を熟知する大統領府の職員は忙しい。李ベクマン国政弘報処次長が、「国政ブリーフィング」に「朴正煕(パク・チョンヒ)モデル=受験勉強、盧武鉉パラダイム=専攻研究」というタイトルで書き込んだら、今度は丁文秀(チョン・ムンス)大統領府経済補佐官が大統領府のホームページでバトンを引き継いだ。「大統領は経済についてはだれよりも正確に把握しています。大統領は実践のともなわない大きな計画ばかり並べることを最もきらいます」。趙己淑(チョ・ギスク)大統領広報首席秘書官もよく書き込みやレスをする。一人の主人を囲んで、主人の気を引くために競っておべっかを並べる侍従としか思えない。彼らのネットに映る大韓民国はまさに安泰だ。

◆3日、世界銀行は韓国の今年の経済成長率の見通しを3.8%へと下げ、来年は4.6%とした。中国については今年9.3%へと上げ、来年は8.7%を見込んだ。このニュースも「国政ブリーフィング」に登場し、大統領はこれにもレスを書くのだろうか。大統領の「経済回復」のレスに対し、あるネットユーザ一は次のように書いた。「大統領府で都合のいい記事ばかり読むのではなく、国民の生活を見に出かけてはいかがですか。庶民の経済がどうなっているか肌でおわかりになるでしょう」。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com