ロッテのソン・ミンハンがシーズンＭＶＰに ポストシーズン敗退選手では初

「マウンドに立つ時より震えますね。生まれて初めてなんで」

三星（サムスン）パブ２００５プロ野球ＭＶＰ投票が実施された３１日のソウル・プラザホテル。投票直前、ロッテのソン・ミンハン（３０）の顔はちょっとのぼせていた。

一方、強力なライバルの三星の新人オ・スンファン（２３）の顔はマウンドにいる時と変わらなかった。「仏」の顔には軽い笑みさえも浮かばなかった。

しばらくして投票結果が発表された。序盤は薄氷だった。ソン・ミンハンとオ・スンファンが並んで７票ずつを得た。しかし、その後ソン・ミンハン支持票が続いたかと思うと、結果は意外にも独走で終わった。プロ野球記者団の有効票８８票のうち５５票を獲得した。オ・スンファンは２０票にとどまった。

ソン・ミンハンは、ロッテの選手としては１９８４年の崔東源（チェ・ドンウォン、現ハンファコーチ）以来２１年ぶりに正規シーズンＭＶＰとなった。１９８６年にプレーオフ制が導入されて以来、ポストシーズン敗退チームの選手のＭＶＰ獲得は初めて。

ソン・ミンハンは副賞として、２０００万ウォン相当の純金野球ボールが載せられたクリスタル・トロフィーを受けとった。

オ・スンファンも手ぶらで帰ったわけではない。ＭＶＰ発表直前に実施された新人王投票で計８８票のうち８５票を獲得し、生涯一度しかチャンスのない新人王タイトルを手にした。

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