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黄長鎏氏「北朝鮮、人権によって判断すべき」と対北朝鮮政策を批判

黄長鎏氏「北朝鮮、人権によって判断すべき」と対北朝鮮政策を批判

Posted October. 27, 2005 04:22,   

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「冷戦は終結したが、冷戦の原因である『独裁と民主主義の対立』は消え去ったのか」

元北朝鮮書記の黄長鎏(ファン・ジャンヨプ、写真)氏は26日、21世紀国家発展研究院(朴寛用理事長)主催の朝食講演会で、こんな問いを投げかけた。黄氏はまた、思想戦に勝利するため、人権問題で北朝鮮に圧力をかけることを提案した。

▲誤った対北朝鮮政策〓黄氏は「(政府)主要機関の人々は、よく『南北間の体制競争は終わった』『これからの対北朝鮮政策は180度変わらなければならない』『同じ民族どうしで、和解と協力へ向かわなければならない』としきりに強調しているが、言葉としては実にすばらしい」と皮肉った。

「首領絶対主義」や「封建的全体主義」と位置づけられる北朝鮮の独裁体制は依然そのままであるにもかかわらず、韓国政府がそういうことにはそっぽを向いているというのだ。

黄氏は、「平壌に一度行って来ると、『金正日(キム・ジョンイル)は、聞いていたイメージと違う』ということを多くの人が口にしているが、何がどう違うのか、どうしてわかるのか?」と問い返し、「私などは(金正日と)40年間も一緒にいたが、わからなかった」と話した。

また南北間の理念競争で韓国側の民主主義が脅かされているとの懸念を示した。黄氏は「民主主義を守る問題については、誰も責任を負おうとしない」とし、「韓国は北朝鮮に対し、経済面で圧倒的な優位に立つのに数十年がかかったが、北朝鮮が韓国の精神を支配するのには5年しかかからなかった、という話がある」と指摘した。

黄氏はさらに、「北朝鮮は米国を帝国主義国家と見ているし、韓国を米国の植民地と決めつけている」とし、「北朝鮮は、韓国を植民地状態から解放しようとする統一戦線戦略をさらに強化しているし、成功している」と話した。

▲北朝鮮を判断する基準は人権〓黄氏は「国民は、与党がこう言えばそれについて行くし、野党がああ言えば、またそれについていく」とし、「国民が民主主義の基本価値である人権擁護を基準にして、北朝鮮を判断するようにすべきだ」と話した。

また、「戦争を通して統一を実現することには反対するが、民主主義について譲歩するわけにはいかない」とし、「民主主義は譲り合うことのできないもので、それを譲ることは、生命をくれてやることになる」と強調した。

黄氏は、成長より分配の重要性が強調されていることに対しても強く批判した。黄氏は、「経済を発展させなければならないにもかかわらず、分けて食べる(分配)ことだけを言っている」とし、「デモで宣言書を読み上げた人を民主化の闘士だと認識してはならない」と主張した。経済発展に貢献し、民主主義体制を守ってきた人たちが真の民主闘士である、という意味だ。

また、過去史真相究明の動きについては、「親日派を問題視しているが、昔のことを繰り返し取り上げて何の役に立つというのか。民主主義にだれが貢献したかを調べるほうが重要だ」と強調した。



gun43@donga.com