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冷凍胚盤胞期胚利用した肺幹細胞樹立技術、米国で初特許

冷凍胚盤胞期胚利用した肺幹細胞樹立技術、米国で初特許

Posted October. 18, 2005 06:51,   

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不妊治療に使われ、残りは捨てられる冷凍胚盤胞期胚(Blastocyst)を利用し、人間の胚幹細胞をつくり出す技術が、韓国の研究チームによって米国で初めて特許を取得した。

マリア生命工学研究所の朴世必(パク・セピル)博士チームは17日、冷凍胚盤胞期胚を使って人間の胚幹細胞株を樹立する技術が、今年7月、米国の特許を取得したと発表した。

同特許の獲得は、朴博士らが2001年に国内と国際特許を申請してから4年目に実現した。国内では、まだ同技術に特許を与えていない。

胚幹細胞関連の米国特許は、米ウィスコンシン大学の研究チームとオーストラリア・シンガポールの共同研究チームがそれぞれ冷凍胚および新鮮胚を利用し、胚幹細胞を樹立したものがあり、今回が3番目だ。しかし、冷凍胚盤胞期胚を利用した技術としては今回が世界最初だ。

黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大学教授チームの体細胞複製を通じた胚幹細胞株の樹立手法は、まだ米国でも特許が登録されていない。

今回の研究は、受精されて5年が経つと廃棄処分される冷凍余剰胚盤胞期胚を活用したものであるため、胚幹細胞研究をめぐる倫理論争はほとんど回避できるものとみられる。

今年発効した生命倫理法は、不妊治療目的で冷凍保管して5年が経った残余胚に限り、患者の同意を得て幹細胞研究に使うように規定している。

研究チームが今回取得した特許には、胚幹細胞の分離過程に使われる解凍技術と体外培養システム、特殊なヒトの腫瘍組織適合性抗原(AHLS)を使用した免疫除去法(Immunosurgery)など、約10種の技術が含まれている。

朴博士は、「胚の損傷率を減らし、胚幹細胞の樹立成功率を従来の5倍以上に引き上げた技術成果が特許取得につながった」と説明した。

今回の特許取得は、胚幹細胞分野のオリジナル技術を独占的に確保しただけに、これを利用して疾病を治療する段階になれば、莫大な付加価値創出が見込まれる。

朴博士チームは、7月に米国で特許を取得したが、慣例に従い、特許証が韓国に交付される時期まで特許事実を公開しなかったと説明した。



susanna@donga.com