
世界トップの女子ゴルファー20人が出場したが、世間の関心が向かうのはもっぱら一人。
他の19人は引き立て役になったかのようだ。
14日午前、米カリフォルニア州ビッグホーンGC(パー72)で開幕した米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーのサムスン・ワールド・チャンピオンシップ。
待望のプロデビュー戦に乗り出した「ゴルフの天才少女」ミッシェル・ウィー(16)は断然スポットライトの中心に立っていた。「ミッシェル・ウィー・ショー」とも言われるほど、いつもギャラリーと取材陳の注目を集めている。
13日に行われたプロアマ大会の時も、ミッシェル・ウィーには多くのファンが殺到し、サインを求め、一緒に写真を撮るためにごった返しとなった。大会関係者らはこのような熱気に驚き、「大当たり」への高い期待感を隠さなかった。
ミッシェル・ウィーが爆発的な有名税を払った反面、「ゴルフの女王」アニカ・ソレンスタム(35、スウェーデン)は寂しくみえたほど。いつもインタビュー攻めにあう普段とは違い、記者らの足が途絶え、ドライビングレンジやプロアマ大会の時も回りは閑散としていた。もしソレンスタムが今大会でトップになれば、通算5勝目となり、LPGAツアー史上単一大会最多優勝タイとなる大記録をつくることになる。
しかし、ミッシェル・ウィーの陰に隠れて注目を集めることができなかった。ソレンスタムは「ミッシェル・ウィーのために注目されなくても気にしない。私がつくった記録は誰にも奪われない」と平然な様子。
大会開幕前から熱い人気を実感したウィーは、アマチュアとして出場した昨年の大会で13位タイをマークし、ソレンスタムは首位だった。ミッシェル・ウィーとよく比較される「ゴルフの皇帝」タイガー・ウッズ(米国)はプロ転向して初の試合だった1996年ミルウォーキ・オープンで60位タイに終わり、初めての賞金として2544ドルを獲得した後、5大会目にして優勝を手にしている。
果たしてミッシェル・ウィーもデビュー初年に優勝して揺るぎない地位を固めていけるのか。
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