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日本、中国を「軍事脅威国」に想定 防衛警備計画に盛る

日本、中国を「軍事脅威国」に想定 防衛警備計画に盛る

Posted September. 27, 2005 05:56,   

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日本の陸上自衛隊が、有事に備えて作成した「防衛警備計画」に、中国の侵攻を想定した内容が盛り込まれていることが、明らかになった。

冷戦時代には、主に旧ソ連の侵攻の可能性を脅威と考えていた防衛警備計画だが、中国の侵攻可能性を盛り込んだことが確認されたのは、今回が初めてだ。

26日付の朝日新聞が公開した同防衛警備計画によると、北朝鮮、中国、ロシアの順に、有事のさいに軍事的脅威が大きな国家と見て、対策を立てている。

同警備計画は、2004〜2008年の5年間に発生の可能性がある侵攻の事態を仮定して、陸上自衛隊の部隊運用方針を立てた極秘文書。陸上自衛隊参謀部は、これを土台に、毎年具体的な部隊配置や運用計画を策定している。

防衛警備計画は、日本への攻撃の可能性について、北朝鮮は「ある」、中国は「低い」、ロシアは「極めて低い」と判断し、テロ組職の攻撃可能性は「低い」と予測した。北朝鮮の侵攻可能性は、すでに想定されていた。

中国の侵攻形態については、△両国関係の悪化や尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺の資源紛争時、尖閣諸島に1個旅団兵力を侵攻、△台湾独立宣言などによる中国・台湾紛争時に米軍が介入し、日本が支援する場合、在日米軍基地や自衛隊施設から弾道ミサイルや航空機を使った攻撃、△都市地域にゲリラや特殊部隊が侵入する状況、を想定した。

中国の侵攻時の対策は、△陸上自衛隊歩兵部隊を九州から沖縄に移動、△すでに上陸している場合、海上航空自衛隊の攻撃後、陸上自衛隊が奪還、△島しょ地域に部隊を事前配置して、場合によっては九州と四国の兵力を動員、などの内容が含まれている。

都市地域のゲリラ攻撃の対策としては、△北海道部隊の移動、△在日米軍や自衛隊基地などの主要施設の防御のための特殊作戦軍の稼動、を提示している。

中国よりも攻撃の可能性が高いと見られる北朝鮮については、米朝関係の悪化による経済制裁などを契機に紛争が発生した場合、弾道ミサイル、あるいは2500人規模の武装工作員による攻撃の可能性を指摘した。

一方、米国が推進中の世界的な米軍再配置計画が終われば、韓半島有事のさい、米軍作戦権を神奈川県の座間基地に設置される在日米軍拠点の司令部(UEX)が担当するだろうと、日本経済新聞が26日付で報じた。

UEXは、平時には実戦力を保有しないが、有事のさい、旅団規模で編成され、作戦を遂行する。米軍は今後、世界20ヵ所にUEXを設置する計画だ。米国は、米本土の陸軍第1軍団司令部を座間基地に移し、ここにUEXを設置するという。



hanscho@donga.com