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執念の中年ボクサー、東洋タイトルマッチに挑む

執念の中年ボクサー、東洋タイトルマッチに挑む

Posted September. 08, 2005 07:28,   

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あくなき執念の中年ボクサーに派手な舞台が用意された。国内初の40代韓国チャンピオンにのし上がったチョン・ギョンソクさん(41)が、世界中のボクシング関係者が一堂に会した場で、東洋タイトルマッチを行う。

チョンさんは、11月3日に京畿南楊州市(キョンギ・ナムヤンジュシ)文化センターの特設リングで行われる世界ボクシング協会(WBA)総会特別試合に、韓国側の出場者として選定されたと、主管社の南楊州プロモーションの金ウンギ代表が7日明らかにした。

韓国で初めて開かれるWBA総会にはヒルベルト・メンドーサ(ベネズエラ)会長をはじめ、91加盟国の関係者や全世界のボクシングプロモーターはもちろん、所属の現役チャンピオンも集まる。特にこの場には世界的なプロモーターのドン・キング(米国)も出席する予定だ。

彼らが見守る中で、特別試合でチョンさんはフィリピン選手と汎アジアボクシング協会(PABA)スーパーライト級暫定タイトルマッチを繰り広げる。暫定チャンピオンは一つの体級で2人のチャンピオンを認める制度で、統合戦を戦う。

17歳の時に上京して中華料理屋の出前をしながらボクシングに入門したチョンさんは、生計のために一時グラブを外したこともあった。しかし、「チャンピオンの夢」を諦めることはできなかった。4つのチェーン店と30人あまりの従業員を持つ中華料理屋の社長になった彼は、37歳の時にプロ選手になり、昨年韓国チャンピオンになると、リングの上で喜びの涙を流した。

彼は今年1回目の防衛戦で勝利したと思っていたが、数日後、採点ミスが発見されて勝負が覆されたと通報された。異例の事件で数日間夜よく眠れなかったが、きれいに承服した。しかし、ボクシングを続けるかどうか悩んだ。リングは栄光の舞台であると同時に孤独な舞台だった。

「リングの上は寂しかったです。だれもその気持ちは分かりません」。また、苦痛の連続だった。「気が遠くなるまで運動をしていると、私がどうしてこんなことをやっているのかという気がしてくるんです」。それでも引退しなかった。体力の限界も感じ、事業にも気を使えなくてストレスがたまっているのに、やめられなかった。

「私にできる範囲でベストを尽くそう。それで後悔は残さないようにしようというのが私の考えです。生きるといるのはそんなことですね」



bluesky@donga.com