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イラク派遣は兵隊だけじゃない 軍犬訓練所探訪

イラク派遣は兵隊だけじゃない 軍犬訓練所探訪

Posted August. 23, 2005 03:28,   

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「僕たちのことを単純な犬として見ないでください。いつでも実戦に出る準備ができています」。

22日午後、京畿楊州市隠縣面(キョンギ・ヤンジュシ・ウンヒョンミョン)ドハ里の第3軍犬訓練所。3日後、イラクのザイトン部隊に派遣されるセパード4匹がトラックや各種装備、施設物の周りを歩き回りながら、何かを懸命に探していた。現場投入に備えた大詰めの訓練を行っていた。

6歳になったオスの「プリーザー」は、軍用トラックの下の奥深いところに隠してあったC4爆薬を探すのに2分しかかからなかった。プリーザーはしばらくゴム球を持って遊ぶことでご褒美をもらった。

第3軍犬訓練所は、2ヵ所ある陸軍の軍犬訓練所のひとつ。1976年創設されたここで、現在約120匹が訓練を受けている。毎年約70匹ずつ2000匹ぐらいの軍犬が誕生した。

軍犬は毎日午前8時から障害物の通過をはじめ、爆弾探知、ヘリコプターからロープ渡りで降りてくる訓練など、現役軍人並みの厳しい訓練を受ける。選抜過程や訓練課程が厳しいだけに、待遇も特別だ。しかし、一般に知られていることとは違って、階級は与えられない。

軍犬養成は種犬育成から始まる。4坪大の1人部屋を使い、ランニングマシーンで運動をする。訓練所はこの犬たちの値段の公開を憚っているが、1000万ウォン以上と推定される。この犬たちが生んだ子犬は生後45日になると軍犬に登録され、12週目になると「犬番(ナンバー)」を与えられる。

しかし、みんなが現場投入用の軍犬になるわけではない。血統分析→外貌と訓練能力の検証→総合検診といった3段階の厳しいプロセスを経なければならない。およそ4匹のうち1匹のみが正式に軍犬になる。

軍人に特技があるように、軍犬は捜索犬、追跡犬、警戒犬、探知犬の4分野に分かれる。生後9〜12ヵ月になると審査を経て、6ヵ月間基本教育を経た後、特技別に7ヵ月間訓練を繰り返す。

獣医官(少領)をチーム長とする医療陣は、億代の超音波診断機、血液検査機、心電図機など兵士たちが使えない医療装備で軍犬の世話をしている。訓練所長の金魯先(キム・ノソン、43)少領は、「軍犬が有事の際、重要な任務を遂行するだけに、きめ細かな管理を通じて最適の状態を維持している」と話した。



argus@donga.com