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創立記念日の全経連、「創立記念日祝いなんて…」

創立記念日の全経連、「創立記念日祝いなんて…」

Posted August. 17, 2005 06:27,   

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3日間の連休が終わった16日。大部分の会社員は出社を急いだが、ソウル汝矣島(ヨイド)の全国経済人連合会の職員たちは、さらに1日やすんだ。同日は1961年に設立された全経連が創立44周年を迎える日。製造、貿易、建設など業種別団体65団体と韓国の代表企業380社を会員に抱えている全経連の「創立記念日」だ。

しかし「経済団体の長兄」を自負する全経連は同日、創立記念式も行わなかった。最近の全経連には一体何が起きているのだろうか。

●声を出すことができない理由

過去、開発経済時代に政府とともに「韓国経済号」を引っ張ってきた牽引役を果たしたという評価を受ける全経連は最近、独自の声を出すことができない。

韓国最大のグループ三星(サムスン)がかかわっている、いわゆる「Xファイル」事件と斗山(ドゥサン)グループの兄弟間の紛争、アシアナ航空の操縦士スト事態など財界をめぐる各種の懸案が今年の夏を熱くしたが、全経連は「静かな寺」の雰囲気だった。ことがことだけに、現実的に全経連が自ら何かを話すことも困難だった。

全経連が「言葉に気をつける」姿はあちらこちらで目立つ。全経連のある幹部は「昨年まで『力が強い政府』に、財界に引っ張られながらも言うべきことは言うという雰囲気だったが、今年は行政府、政界、財界がお互いに機嫌を伺う時期で、しばらく静かに過ごした方が良い」と話した。

今年2月、姜信浩(カン・シンホ)会長2期体制発足後は、もっと静かになった。官僚出身の趙健鎬(チョ・ゴンホ)副会長と河東万(ハ・ドンマン)専務がついてからは、「声を高めて政府とぶつかるよりは実利を追う」という戦略を出しているという評価だ。

特に、一時静かになった韓国社会の反大企業情緒が最近、財界をめぐる一連の騒ぎで再び高まっているのも全経連を悩ませている。

鞠成鎬(クク・ソンホ)全経連メディア広報チーム長(常務)は「今年は44周年なので別途行事を用意してないが、45周年を迎える来年には大型行事を用意する計画」と話したが、どこか弁解に苦しい。

●主要グループの積極的参加がなくて限界

財界では全経連のあり方と役割に対して見解が異なる。

何よりも4大グループトップの参加が不足で、財界代表団体としてのリーダーシップを発揮するのが難しい。

三星(サムスン)グループのある役員は「全経連は一時、三星のみを代弁するという批判を受けたりしたが、今の全経連は財界代表としてどんな仕事をしようとしているのかアイデンティティに乏しい」と話した。

LGグループの関係者も「全経連が各種委員会中心に仕事をしようとしているため、過去強かった財界代表としての地位とはかけ離れているような感じがする」と話した。

中堅グループである東亜(トンア)製薬会長であるカン会長が巨大全経連を率いるため、仕方がないという限界もあるという話だ。

財界のある高位関係者は、「全経連が力を発揮するためには、4大グループのトップが前面に出なければならない」とし、「その他には誰がこのポストに就いても財界を統一した声で導いていくことは容易ではない」と指摘した。

しかし、当分はそのような変化を期待しにくいという点で、全経連の悩みは深まる。

44回の創立記念日を迎えた全経連は、いま息を潜めている。



yhchoi65@donga.com