Go to contents

政府省庁の特殊活動費、54%を国情院が使用

政府省庁の特殊活動費、54%を国情院が使用

Posted August. 10, 2005 03:11,   

한국어

政府と国会で使用される特殊活動費が毎年に大幅に増加しているなか、昨年は史上最高額を出費していたことがわかった。

特に最近、不法傍受(盗聴)で批判を受けている国家情報院(国情院)の特殊活動費が全体の半分以上を占めているうえ、一部省庁の特殊活動費にも、国情院の予算が隠されているという疑惑まで出ている。

9日、国会予算政策処が国会予算決算委員会所属のハンナラ党の李啓卿(イ・ゲギョン)議員に提出した資料によると、国会と政府19の省庁で昨年に使用された一般会計の特殊活動費は、総額7136億6900万ウォン。これは昨年の特殊活動費の予算額7097億7300万ウォンよりも約39億ウォン増加した数値だ。

領収書の処理や詳細な支出明細を公開しなくてもいい特殊活動費の急増は、予算執行の透明性を低下させる恐れがあるという点で問題だと指摘されている。特殊活動費の使途は、省庁別で様々だ。

このうち国情院が使用した特殊活動費は3892億9900万ウォンで、全体の54.5%を占めた。国情院は具体的な使用明細について、「秘密事項なので、明らかにできない」と述べ、公表を拒否した。

さらに、国防部が国軍情報司令部や国軍機務司令部、北朝鮮に対する通信傍受部隊である5679部隊の活動支援などに2627億ウォンを使用し、警察庁(1089億ウォン)、大統領警護室(123億ウォン)、大統領秘書室(106億ウォン)が、後に続いた。

特殊活動費予算は1994年以来10年間で2.5倍に増加し、前年比の増加率も毎年約10%になる。これは同期間の全体予算増加率5〜6%よりも高い水準だ。専門家たちは、「目に見えない金」として活用される素地が高い特殊活動費の急増に憂慮を示している。

何よりも、特殊活動費の半分以上を占める国情院の特殊活動費使用の明細を把握できないことが問題だ。李議員は、「国情院が予算を各省庁の特殊活動費や予備費に隠匿して使用しているという疑惑に対して、政府は明確な回答をするべきだ」と話した。

昨年12月の国会予算決算委員会の速記録によると、企画予算処の張秉浣(チャン・ビョンワン)予算室長は、議員たちから情報通信部の5億8800万ウォンにおよぶ特殊活動費の明細を追及され、「国情院で計上された特殊活動費だ」と答えている。



lightee@donga.com