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ハイドロス衛星とは…NASA総責任者、金允璡博士が来韓説明会

ハイドロス衛星とは…NASA総責任者、金允璡博士が来韓説明会

Posted July. 26, 2005 03:08,   

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「人工衛星で地球全体を観測すれば、3日ごとに土壌に含まれる水分の量が測定できるため、大雨になるか小雨になるか、また、洪水や干ばつの発生も知ることができる」

米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所の、洪水や干ばつのような自然災害を予測する衛星(ハイドロス(Hydros))の総責任者は、韓国人の金允璡(キム・ユンジン・46)博士だ。

ハイドロスは、NASAが10年9月に打ち上げた衛星。同プロジェクトには、合計2億ドル(約2000億ウォン)の予算が投じられ、100人あまりの人員が参加する。

韓国人としてNASAの衛星プロジェクトを取り仕切るのは金博士が初めて。

29日までソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムスンドン)のCOEXで開かれる「国際地球科学および遠隔探査シンポジウム(IGARS)」25周年学会に出席している金博士は、27日にはハイドロス衛星について発表する。

金博士は、「ハイドロスは、土砂降りの雨天でも雲越しに地球が観測できる。大地が凍りつき、解ける時期を調査し、地球温暖化を理解するうえでも有効だろう」と説明した。

5年前には20人あまりのNASA研究チームを率いて来韓し、ハイドロス衛星に取り付けられるレーザー装備を韓国で試験した。韓国の科学者たちとともに同装備を航空機に載せ、辺山(ピョンサン)半島、洛東江(ナクトンガン)、済州道(チェジュド)などを撮影した。

金博士は、「韓国の学者たちとともに衛星資料を分析し、地球の水資源分布を精密に研究する計画だ」と述べた。

米国のペンシルベニア大学で博士号を取得した金氏は、1989年からNASAジェット推進研究所に勤め、各種プロジェクトの責任者となっている。

00年には、スペース・シャトルにレーザー装備を取り付けて地球全体の地形を正確に測定するプロジェクトを指揮して成功させた。この成果により、NASAから「特別功労メダル」を受けている。

金氏は、「NASAで最先端分野を研究するのが楽しい。ハイドロス・プロジェクトが完了すれば、火星や木星を探査する大型プロジェクトを引き受けたい」と抱負を述べた。



cosmos@donga.com