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「起亜ファンの声援は忘れません」…離韓する「孝行用兵」リオス

「起亜ファンの声援は忘れません」…離韓する「孝行用兵」リオス

Posted July. 23, 2005 03:11,   

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「起亜(キア)ファンの熱い声援は永遠に忘れられないだろう。あるファンはアパートまで訪ねて来てあたたかく送ってくれた。近所の人たちもプレゼントを贈ってくれ、わたしたち夫婦との別れを惜しんでくれた」

プロ野球斗山(トゥサン)の助っ人投手、ダニエル・リオス(33)。21日、蚕室(チャムシル)球場で会った彼ははきはきとしていた。彼はわずか2週間前まで、起亜タイガーズで活躍していた。02年に起亜の門をくぐって以来、3年半の間「全羅道(チョンラド)孝行傭兵イオス」という愛称で親しまれた。

02年に14勝5敗13セーブ(防御率3.14)、03年に10勝13敗(同3.82)、04年に17勝8敗(同2.87)で最多勝を達成した。しかし、今年に入ってから、6勝9敗(同5.09)と活躍がさえず、最近、斗山に電撃トレードされた。

「野球はどこでもまったく同じ。起亜のチーム事情はよく理解している。起亜に対して非難めいたことはまったく言いたくないし、私はどこでもベストを尽くすつもり。幸い、19日に移籍して初戦の韓火(ハンファ)との試合に勝って気分がいい」

彼は03年、188回3分の2、昨年、222回3分の2(リーグトップ)を投げたほど、投球数が多い。韓国人バッターたちもいまや彼のボールに慣れたが、彼は全然問題ないという。いくらたくさん投げても、冬にゆっくり休めば回復するという。また、自分も経験を積んで、韓国人バッターの性格はよく知っているという。

「打者には、うまく当てるタイプとパワーの強いタイプの2種類がある。相手によって投げるボールを変えなければならない。まだシーズンは終わっていない。休まずにウエートトレーニングをしてきたから、シーズンが終わるころ、体力が底をついたときに効果を発揮するだろう」

リオスはもうすっかり韓国人になった。ハングルもすばやく読みこなし、全羅道方言まで駆使する。潭陽(タムヤン)の竹飯に「最高」と舌鼓をうつ。けれど、サンナクチ(たこの踊り食い)だけはまっぴらだ。智異山(チリサン)、無等山(ムドゥンサン)、巨済島(コジェド)など、全羅道で行っていないところはない。

韓国を知るためにはまず、非武装地帯(DMZ)に行ってみなければならないと主張する。そこへ行けば、韓国の人たちがどんなに苦しい過程を乗り越えて来たのかがわかり、胸にじんと来るという。

3年半の間、自分のボールを受けてくれた金サンフン、品格ある李鍾範(イ・ジョンボム)、これから大きくなりそうな金ジンウなど起亜の選手たちに対する賞賛が後を絶たない。座右の銘は「今日が終わりで、この試合が終わりだ」。

リオスはこのごろ、22ヵ月になった娘の可愛らしいしぐさを見るのがこの上なく楽しい。



mars@donga.com