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[オピニオン]サムスン万歳!

Posted July. 20, 2005 03:14,   

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2001年に出た『ブリジット・ジョーンズの日記』の主人公は、映画史に残る女性像とされている。30を過ぎた年、きれいとは言えないルックス、129パウンド(58.1kg)の体つきまで。

ボーイフレンドがいないからと言ういいわけはすまいとしながらも、まったくコントロールができない愛と体重のために悩むブリジットは、全世界の「平凡な女性たち」の偶像だった。英国では30代のシングル職場女性の消費パターン、よく行くバーとジムを紹介して、「ブリジット・ジョーンズ経済」がもてはやされた。

◆私たちにも、ブリジットに負けない女性像が人気だ。若くも、きれいでも、スマートでもないMBCテレビ『私の名前は金サムスン』だ。愛なんてどれほどの意味もないと言いながら、「心臓が強くなったらいいのに、お父さん」と涙を流し、お金の多いサムシクに「お金持ちの親のお陰で贅沢な暮らしをしているくせに、何がそんなにえらいの」と叫ぶ。また「あまりにも長いことしていなかったから…」と性的欲望も現わす。シンデレラも、キャンディも、そのふたつを合わせた「ケンディレラ」でもない。日常の生活の中でたまに夢と幻想を通じて慰めを求め、たまには幸せに出会ったりする「スンデレラ」のようだ。

◆金ソンアという俳優がいなかったなら、サムスンの成功は不可能だったろう。7kgほど体重を増やしたという金ソンアは、かわいぶることはない。若い女優には珍しい実感演技で賛嘆を博した。サムスンケーキが飛ぶように売れ、パロディー広告が出て、ホームショッピングで「サムスンが買うような商品」がよく売れる「サムスンが效果」も、金ソンアの熱演と無縁ではなさそうだ。

◆21日、どのようなエンディングなのかは秘密だと言う。サムシクとハッピーエンドにならないとしても、サムスンはそれなりにうまく生活していくに違いない。世界最高のパティシエ(製菓技術者)になるという抱負と実力を備えているからだ。失恋や職場を失ったときも、朝早くからケーキを焼いて自らを治癒したサムスンが、くだらない生活を送るはずがない。サムシクの表現どおり「自分の手でまじめに働いて、そのお金で夢を育てる」この地のサムスンたちよ、万歳。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com