北朝鮮「戦争映画歌」うたった兪弘濬庁長、国会が追及

北朝鮮で開催された「６・１５南北共同宣言５周年記念統一大祭典」に出席する韓国政府代表団として平壌（ピョンヤン）を訪問したが、北朝鮮の戦争映画「無名の英雄ら」の主題歌を歌ったことで非難を浴びた兪弘濬（ユ・ホンジュン）文化財庁長が２０日、国会で再び激しく問い詰められた。

この日、野党ハンナラ党の金英淑（キム・ヨンスク）議員は、国会の「中国の高句麗（Ｂ．Ｃ．３７〜Ａ．Ｄ．６６８）歴史わい曲対策特別委員会」の全体会議に出席した兪庁長に、「今回のことは、文化財庁長の国家観にかかわる事項だ。兪庁長は９８年の金剛山（クムガンサン）観光の時も『金日成（キム・イルソン）将軍の歌』と『赤旗歌』を歌っていないのか」と追及した。

兪庁長と一緒に北朝鮮入りした与党ヨルリン・ウリ党の安敏錫（アン・ミンソク）議員は、「訪朝団が日程を無事終わらせたのを受け、保守志向のマスコミがいちゃもんをつけている」として兪庁長の肩を持ったが、金在庚（キム・ジェギョン）ハンナラ党議員は「兪庁長は高官として言動に慎重を期すべきだ」と指摘した。

これに対して兪庁長は、繰り返し謝罪の意を示し「その歌は、以前、北朝鮮を訪問したとき、北朝鮮側の案内者が北朝鮮で人気を博した曲だと教えてくれたため知っていた曲だ。当時の晩さんで同じテーブルに座った北朝鮮側の人々に、親しみを強調する過程で生じたこと」だと釈明した。しかし、兪庁長は「９８年の金剛山観光のとき『金日成将軍の歌』などは、歌ったことはない」と答弁した。

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