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崔熙燮とイチローの初球勝負

Posted June. 14, 2005 03:16,   

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崔熙燮(チェ・ヒソプ)選手とイチロー選手の二人の明暗を見れば、本当に歯車のように回りに回る人生という感嘆がおのずと出る。

崔熙燮は週末の3試合で6本の本塁打を放つ突風を巻き起こした反面、イチローは最近の9試合で39打数6安打で打率1割5分4厘と振るわなかった。イチローとしては大リーグでの5年間はもちろん、日本で7年連続打撃王の初テープを切った1994年以後で初めて、シーズン中盤の打率が2割台(0.295)に落ちる状況に直面している。

いくら天才でも一時的なスランプはあるものだ。もっとも、崔熙燮をイチローと比較するのはまだ無理があるが。しかし、2人の選手の記録変化をよく見てみれば、彼らの上昇、下降の曲線が合う交差点があるから、興味深い。

今季、崔熙燮の四球の急減とイチローの初球打率の急落がそれである。崔熙燮は率直にいうと選球眼はあまり良くないほうだが、四球が多いことで有名な選手だ。昨年まで595打数目にして107個の四球を記録した。反面、イチローは通算2976打数に四球は202個に過ぎない。

崔熙燮は今年もシーズン序盤四球が多かったが、ここへ来ては5月17日以後、22試合で63打数を打つ間、一つの四球もなかった。これは崔熙燮の打撃パターンがイチローのように積極的に変わったことを意味する。あいにくにも崔熙燮は同期間、3割1分3厘まで上がった打率が6分近く減った。しかし、今年の初球攻略打率は4割4分に4本塁打10打点を記録し、新しい打撃パターンに完全に慣れてきた。

これに比べてイチローは、今年の初球での打率が1割4厘に止まっている。それも29打数に過ぎない。全体の15%に達するほど、初球勝負を楽しんだイチローの昨年までの初球打率が4割2分7厘だったことに比べれ、目を疑うような結果だ。これは相手投手がイチローにはボールカウントが殺到することがあっても、初球勝負からややこしくやり始めたことを意味する。

週末6本の本塁打が全て直球で、このうち初球が3つ、2球が1つだった崔熙燮がさらに一歩成長するためには、イチローが現在直面している困難をどうやって乗り切っていくかを見守らなければならない。



zangpabo@donga.com