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「漢方医の保健支所長任命」巡り西洋医と漢方医が対立

「漢方医の保健支所長任命」巡り西洋医と漢方医が対立

Posted June. 10, 2005 06:38,   

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漢方医は保健支所の所長になれるのかどうか。

コンピューター断層撮映(CT)やかぜ治療の効能、筋肉内の刺激治療療法(IMS)などをめぐり、攻防を繰り広げていた西洋医と漢方医が、今度は漢方医の保健支所長任命で対立している。

大韓医師協会は「住民の健康と保健衛生を考えない行政的判断だ」と主張しているのに対し、大韓漢方医協会は「合法的な手続きによる任用で、まったく問題にならない」との立場だ。

全羅南道新安郡(チョルラナムド・シンアングン)は4月、14の保健支所のうち、トチョ面とパルグム面の保健支所長に漢方医の公衆保健医を2人任命した。

人口3003人のトチョ面保健支所には、医者と歯科医、漢方医の公衆保健医3人が勤めている。1372人が住むパルグム面にもトチョ面の保健支所と同じく3人の公衆保険医が配置されている。

邑(ウプ)・面の単位に置かれている保健支所に漢方医の公衆保健医が任命されたのは、全国で新安郡2ヵ所と慶尚南道統営市(キョンサンナムド・トンヨンシ)の閑山(ハンサン)保健支所の3ヵ所だ。

金ユジュン新安郡保健所長は、「保健支所長の資格を定めている地域保健法の施行令などを検討したうえでの決定だ。漢方医の公衆保健医は勤務年数が2年以上で地域に詳しく、1年目の一般医に比べて経験が豊富であることも考慮した」と話した。

これに対し、大韓医師協会は先月、全羅南道と新安郡に「不適切な漢方医公衆保健医の保健支所長任用に対する抗議及び改善への要望」と題した公文書を出した。

医者協会は公文書の中で「地域保健法が、保健所長の資格を漢方医免許証の所持者ではない医者免許証の所持者に限定しているのは、漢方医学など該当の医療領域に限界があるためだ。保健支所長に対しても保健所長の任用条項と同じ内容が適用されなければならない」と主張した。

しかし、大韓漢方医協会は「農・漁村の保健医療のために努めている漢方医の公衆保健医が、保健所の専門人材に含まれないというのは、医者協会による悪意的な解釈だ」と反発した。

全羅南道は保健支所長の任用をめぐる双方の対立が激化するのを懸念し、最近、保健福祉部(福祉部)に「公衆保健漢方医等の保健支所長任用の可能性」について意見を照会した。

これに関連して、福祉部の関係者は「現行法では漢方医の公衆保健医の任用に何の問題もない、というのが内部の判断だ。関連法に基づいて有権解釈を行い、全羅南道に返事を出す方針だ」と話した。



鄭勝豪 shjung@donga.com