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李明世監督の新作『刑事』 カン・ドンウォンとハ・ジウォン主演

李明世監督の新作『刑事』 カン・ドンウォンとハ・ジウォン主演

Posted June. 02, 2005 06:42,   

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「最初ドンウォンに会った時、悲しい目をしていたな。それで十分だった」(李明世監督)。

俳優のカン・ドンウォン(24)さんが李明世(イ・ミョンセ)監督の新作映画『刑事』の主演に決まるまでは、それほど時間がかからなかった。映画の主人公の名前が「悲しい目」だったから。

先月27日、京畿道南楊州市(キョンギド・ナムヤンジュシ)にあるソウル総合撮影所。『NOWHERE 情け容赦無し』以来6年ぶりに映画を作る李明世監督の時代劇『刑事』の詰めの撮影が続いていた。

朝鮮時代の市場を再現した500坪規模の野外セットで「悲しい目」ことカン・ドンウォンは緑が漂う黒い道袍(トポ)に長刀を世負っていた。186cmの長身である彼は、目をほぼ隠しているような桂を被っていたにもかかわらず、「きれい」だった。現場のスタッフが「ヒロインのハ・ジウォンよりもきれい」と感心したほどだ。

刺客の彼は、名前でも分かるように台詞よりは目と体で感情を表現するシーンが多い。普段、照れ屋で口数の少ないことで有名なカン・ドンウォンさんは、撮影後の記者会見でも変わらなかった。記者たちの質問に対し、「あの…」、「うーん…」などが長く、傍で見ていた先輩のアン・ソンギさんが時々答えを助けていた。

「この役は手先でも台詞をし、感情を表現しなければならないんです。撮影に入る前に習った舞踊や武術が大きく役立ちました。監督が求める体のリズムに乗れたし、ついには自分のリズムもつかめたから」(カン・ドンウォン)。

アン捕校に扮するアン・ソンギさん(53)は「ドンウォンは普段、口数も少なく、鈍くていらいらすることがあるが、だからこそ映画の中での目の演技がすばらしい。非常に魅力的だ」と褒め称えた。

2年前、テレビドラマ『茶母』で朝鮮時代の女刑事を演じたハ・ジウォン(26)さんは今回の作品でも女刑事のナムスンに扮する。同日は、変装をして市場で探索をしているシーンだったため、芸者の身なりに日差しを避ける氈帽を被っていた。日に焼いた小麦色の顔が健康に見えた。

「映画とドラマは違います。『茶母』のチェオクとはまったく異なるキャラクターです。ただ、監督はどうも私が女であることを忘れているようです。高い塀から飛び降りろと何気なく注文するんだから」(ハ・ジウォン)。

李監督は撮影に入る前から「この映画の演技はパントマイムに似ている」と主演俳優たちの動きを強調した。そのため、カン・ドンウォンさんとハ・ジウォンさんは昨年10月から3ヵ月間、タンゴと禅武道を習った。正午から翌日の午前2時まで練習を続ける強行軍だった。

これまで『狼の誘惑』のような青春物や『彼女を信じないでください』のようなコメディーに出演してきたカン・ドンウォンさん。彼は「李監督に会えて幸せ。撮影の面白さが分かった」と述べた。ハ・ジウォンさんも「役者が汗を流すほど観客はそれを知ってより愛してくれるという監督の話が心に残っている」と話した。

朝鮮時代を背景に偽札を流通させる兵曹判書の「右腕」カン・ドンウォンと、これを捜査する女刑事ハ・ジウォンの愛と陰謀、そして対決を描いた映画『刑事』の撮影は6月中に終わる。9月公開の予定。



閔東龍 mindy@donga.com