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韓銀、ハプニング収拾に800億ドル投入

韓銀、ハプニング収拾に800億ドル投入

Posted May. 19, 2005 23:11,   

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2月末「外貨準備運用の通貨多角化」報告書で国際金融市場に波紋を呼び起こした韓国銀行が、またしてもハプニングを起こした。

今度のハプニングの主役は朴昇(パク・スン)総裁だ。英国の経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は18日付で、朴総裁をインタビューした後、「韓銀は外為市場にこれ以上介入しないだろう」と報じた。これを受けて米ニューヨークとソウルの外為市場が大きく動揺した。

●事態の経緯

朴総裁は、FT紙とのインタビューで「韓国は国家信用格付けを保証するに足りる十分な外貨準備高を保有していると信じる。そのため、外貨保有高の更なる増加はないものと予想する」と述べた。

同紙がこれを、今後、当局が外為市場への介入を手控える可能性を示唆した発言と受け止め、「ソウル、外為市場の介入を手控える」という見出しで、18日付アジア版1面のトップ記事で報じた。インターネット版にも速報で流した。

このニュースは18日午後2時(現地時間)、ニューヨーク外為市場に伝わり、1ドル=1004〜1005ウォン台のウォン・ドルNDF(Non−Deliverable Forward=受渡しの伴わない外国為替先物取引)相場がすぐ996ウォン台に落ち込んだ。

ソウルでも19日の取引開始と同時にウォン・ドル相場が前日の終値より5.7ウォン高の99.5ウォンに急落した。

韓銀は、直ちに「FT紙とのインタビュー内容が間違って伝わった」と釈明し、外為市場に直接介入し、ウォン高に歯止めをかけた。8億〜9億ドルぐらいを市場に放出したものと外為ディーラーたちは推定した。朴総裁の発言を収拾するのに8000億ウォンぐらいの費用がかかった格好だ。

●韓銀「誤解だ」

韓銀は、総裁の発言の一部のみを集中的に引用したFT紙の報道のやり方が問題だと主張した。インタビューに同席した韓銀の関係者は「総裁は『経常収支の黒字規模が減少する一方なのだから、外貨保有高の新たな増加はまずないものとみられる』と言っただけで、外貨保有高と市場介入を直接関連付けるようなものはなかった」と強調した。

●金融市場「早計な発言」

韓銀の釈明にもかかわらず、金融市場の関係者たちは朴総裁の「口」が軽すぎると冷ややかな反応だ。

朴総裁は、18日にはロイター通信の記者たちに会い「景気が悪化し、年内にコール金利をさらに引き上げることはないでほしい」と語った。コール金利を決める金融通貨委員会の委員長たる韓銀総裁が、コール金利水準について直接触れるのはあり得ないことだ。

米国のブランダイス大学のステヴェン・チャカティ教授は、最近FTに寄稿した「中央銀行は沈黙すべきだ」というコラムで、グリーンスパン連邦準備制度理事会(FRB)議長のエピソードを紹介した。

ある日、ある記者が米ドル相場について質問するや、グリーンスパン氏は数回となく「オフ・ザ・レコード(不報道)」を要請してはこのように答えた。

「ノーコメント」



news91@donga.com kong@donga.com