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永住権を待ち焦がれて

Posted May. 18, 2005 22:31,   

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米アトランタの地元紙「アトランタジャーナルコンスティテューション」が17日に伝えたところによると、米国に移民し永住権を申請したある韓国人家族が、永住権発給が遅れたため、韓国で亡くなった家族の葬式にも出席できなかったと言う。

アトランタ州・ウェストミンスター高校2年に在学中の金ジン君は読者として投稿し、「4年前に『夢と自由の地』の米国へ渡ってきて02年6月、永住権を申請した。最初のうちは、750〜800日(04年7〜9月)すれば永住権を発給してもらえるだろうと思っていたが、9.11米同時多発テロ事件の影響で、現在まで永住権を受領できずにいる」と説明した。

今年1月、韓国に在住する祖父が亡くなったので韓国を訪問しようとしたが、移民局職員から「永住権を申請し、待機中の状況では『技術的な問題』のため、米国を離れることはできない」との話を聞かされた。

旅行の許可を取得すれば韓国へ行けるとの規定を利用するため、金君家族は移民当局に問い合わせたが、120ドル(約1万円)の申請料を納め、2カ月も待たなければならないとの通知を受けた。弁護士も「旅行許可書を受けることはできるかもしれないが、再入国の保障はできない」と話し、結局、家族は葬式出席をあきらめざるを得なかったとのこと。

その後、金君は、成績が優秀な学生に与えられるイタリアでの1年間の研修も、身分問題で放棄するしかなかったと言う。また「米国は第2の祖国になったが、逆説的ながらも『自由と夢』の地である米国が、祖父の最後を見守りたいという私の夢と海外研修という私の自由を阻止した」と吐露した。



kong@donga.com