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私は運のいい「皇帝」 デビュー20年の歌手李スンチョル

私は運のいい「皇帝」 デビュー20年の歌手李スンチョル

Posted April. 26, 2005 23:11,   

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「04年12月31日、生まれて初めてMBCの10大歌手歌謡際の舞台に立った。ところが、司会者いわく『今日出演する歌手の平均年齢はなんと23.17歳』。驚くにも、俺とはほぼ20年という年の差。自分の子どもと言っても不思議でない年頃だった」(李スンチョルのホームページの「バイオグラフィー」より)

昨年の暮れ、歌手の李スンチョルさん(40、写真)はデビューから19年目にして初めて3大テレビ局の歌謡授賞式に出席した。しかし、喜びもつかの間。共に出ていた10代グループ『東方神起』を見た瞬間、「やっぱり、俺も老けたな」と思った。往年の「美少年ロッカー」李スンチョルも今や腹の出た中年の男。05年5月、彼はデビュー20周年記念アルバム『ウォーク・トゥ・リメンバー』で活動を再開した。

○歌手生活20年……「歌とは何か、やっと分かった気がする」

「自分は幸運だと思います。人気は努力だけでは得られないもの。『運のいい歌手』。それこそ、この20年間の私の姿だと言えます」。

25日、ソウル江南(カンナム)のある録音室で会った李スンチョルさんは意外と謙遜だった。「最高の歌唱力」、「ライブの帝王」などと評価される彼が、20周年の感想を聞かれ、いきなり「運」の話をする。

「昨年、7枚目のアルバムのタイトル曲『長い一日』で、デビューから19年目にして初めて歌謡順位番組で1位のトロフィーを手に入れました。01年にはグループ『復活』結成15周年を記念して昔のメンバーを集め、アルバム『ネバーエンディング・ストーリー』をリリースしましたが、メンバーたちに『10万枚以上売れたら、お前ら負んぶしてやる』と言ったほど期待もしていなかったです。ところが、これが30万枚以上売れました。実力と努力の他に『運』が存在することに気付きました」。

1985年、ロック・グループ『復活』のリードボーカルでデビューして以来、李スンチョルさんはレギュラー・アルバムの他にも、ライブ・アルバム、コンピレーション・アルバムなどを含め、これまで計20枚のレコードを発表している。ロックバラードの『ヒヤ』から『彷徨』、『今日も俺は』のようなダンス、『色の中の秘密』のようなジャズなど多様なジャンルで、彼は評論家と大衆両方から歓迎される歌手となった。

「以前は声を出して泣いている自分を表現していたとすれば、今はクールな悲しみを歌っています。どう歌えばいいか、やっと分かった気がします」。

○デビュー20周年……「パーティーと皇帝を経験した」

デビュー20周年記念アルバム『ウォーク・トゥ・リメンバー』と全国ツアーのために、李スンチョルさんは「ファッション・ショー」を演じた。5月末発売予定のアルバムのコンセプトは「パーティー」。CDジャケットの撮影のために彼はタキシードを着てシャンパンを開けた。また、『李スンチョルと皇帝』というグループ名に相応しく、皇帝のコスチュームでコンサート・ポスターを撮影した。

「別に20周年という実感は沸いてきません。チョウ・ヨンピル先輩も35周年のとき、あまり実感できないと言っていましたが、私も同じです。むしろ周りがうるさいだけ」。

李スンチョルさんの20周年記念アルバムには「十を数えてみましょう」、「思い出のため」などのバラード曲とボサノバ曲の「雨上がりの午後」を含む新曲4曲と、金ヒョンシクさんの「雨のように音楽のように」、李ムンセさんの「並木の影の下に立てば」、ヤン・ヒウンさんの「寒渓嶺」などリメーク7曲が盛り込まれている。

「今回のアルバムはリラックスした湿った感じで作りました。ウォッカを飲みながら口ずさんだんです。酔ってしまって歌いながら眠ったりもしました」。

彼は5月28日、亀尾(クミ)市を皮切りに天安(チョンアン)市、安山(アンサン)市、ソウルなど来年2月まで20都市を回る全国ツアーも計画している。デビュー20年。彼は今も変わりなく「舞台の上の皇帝」だ。



bsism@donga.com