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「オピニオン」21世紀式の結婚

Posted April. 11, 2005 23:13,   

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「愛にも有効期間があるとしたら一万年にしたい。」映画『散歩する惑星』のせりふだ。先週末、長年の恋人と結婚式を挙げた英チャールズ皇太子にとっての愛の有効期間は、4月現在で35年となる。心理学者で米コーネル大学のシンシア・ハザン教授による情熱的な愛の有効期間である18〜30ヵ月をはるかに上回る。「あなたのタンポンになりたい」というチャールズ皇太子の内密な告白が世に知られてから約13年後の結実だ。

◆「王子様とお姫様はいつまでも幸せに暮しました」で終わる童話や結婚式のときはぼっちゃりした少女っぽい顔だったが、年を重ねるにつれ悲しげな美しさの大人になっていったダイアナー妃のことが忘れられない人たちは、幻想が消え去るようで残念に思ったかもしれない。それぞれ別の人との結婚、スキャンダル、不倫、配偶者との死別を経て、50代後半で離婚した女性との再婚だなんて!やや気難しい性格からチャールズ皇太子はあまり人気もなく、この機にウィリアム王子を次の王位後継者にすべきだという世論も少なくない。

◆平均寿命の長い時代に生まれ、王位継承者を長く務めなければならないことは、皇太子としては悲劇かもしれない。しかし、そのお陰で「ポスト・メノポーズ( post menopause、閉経後)」結婚ができたから、老いた皇太子はとうとう21世紀のポストモダン・ロマンチックドラマの王子様にもなれたわけだ。平均寿命が男性76歳、女性81歳の高齢化時代だ。離婚率が1000人に166.7人もある社会で、中年であれ老年であれ独りで暮らすには20〜30年は長過ぎる。

◆『愛に関して』の著者ヘレン・フィシャー米ラトガーズ大学教授は、愛には3通りあると話した。麻薬に中毒したような欲情、強迫的に落ちていくロマンチックな愛、長続きする愛着がそれだ。これらの感情が同じ相手に対するものであれば、別にいいだろうが、それぞれ違う相手に対して生まれることもあるので問題だ。愛着の状態になりたければ、パートナーと一緒に斬新なことを試みてドパミンの分泌を増やすことだとアドバイスしている。きれいで若いダイアナ妃を抜いて最後の勝利者となったカミラ・パーカー・ボウルズ女史が、チャールズ皇太子を相手にどのような斬新なことをしたのか気になる。

金順徳(キム・スンドク)論説委員、 yuri@donga.com