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蓋馬高原の四季…その太古の神秘

Posted March. 08, 2005 22:43,   

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北朝鮮の蓋馬(ケマ)高原の四季が、テレビを通じて初めで紹介される。MBCは15日夜11時10分、南北共同制作自然ドキュメンタリー、『韓半島の屋根、蓋馬高原を行く』を放送する。

ドキュメンタリーは、MBCが北朝鮮の「朝鮮記録科学映画撮影所」に依頼して撮影した。北朝鮮撮影チームは03年10月から昨年末まで、30分ものテープ150本を撮り、MBCはこれを60分ものに圧縮して放送する。北朝鮮撮影チームの金ミョングァン演出者はこの30年間、『クナクセ(キタタキ)』『韓国の国際保護鳥』『動物の繁殖』などの自然ドキュメンタリーを制作して来た功勲芸術家。1年あまりにわたって蓋馬高原の季節変化を撮影したのは、北朝鮮でも初めてだ。

鴨緑江赴戦嶺狼林山(アプロクカン・ウジョンリョン・ナンリムサン)の山脈で取り囲まれた蓋馬高原は、平均標高1340m、広さは1万4300km²で、ソウル汝矣島(ヨウィド)の1700倍にあたる。100万年前の火山爆発で形成された蓋馬高原は、人跡未踏の原始林が多く、野生動物の安息所の役目をしている。

韓国ヒョウをはじめ、狼、狐、大山猫など、韓国では絶滅したか、絶滅の危機に瀕している猛獣類に接することができる。昼間活動する大山猫、雉の卵を盗み食べる狐などの姿がカメラに撮られた。また、世界的にも珍しい種で1000m以上の高地帯にだけ棲息する「鳴く兎」の不思議な鳴き声も聞くことができる。

動物だけでなく、原始林の豊かな植物生態も撮られている。樹齢が2000年以上で、根もとの周囲が16.2mもある「金野(クムヤ)の銀杏」(北朝鮮天然記念物第271号)と、1000年を越える樹木群落も見ることができる。また、ずっと続く石の小山の下に水が流れる「ドルカン(石江という意味)」も鑑賞できる。

チェ・サムギュ演出者は、「北朝鮮から送られて来たテープを見て、韓半島にまだ太古の神秘をおさめた場所があるということを知って驚いた。蓋馬高原は韓国自然生態系の宝庫だ」と話した。



徐廷輔 suhchoi@donga.com