Go to contents

「投資対象通貨の多角化方針」韓銀発表がウォン高へ

「投資対象通貨の多角化方針」韓銀発表がウォン高へ

Posted February. 23, 2005 22:23,   

한국어

投資対象の通貨を多角化するという韓国銀行(中央銀行)の外為運用計画が、国際金融市場に不安要因となり、米ドルの価値が暴落した。

これは、ソウル外為市場に跳ね返り、米ドルに対するウォン相場は、6日連続でウォン高が進み、一時1000ウォン台を割った。

ウォン高を受けて株価が大幅に下落し、国際原油価格も跳ね上がるなど、せっかくの景気回復が中途挫折しかねないという懸念の声が出ている。

23日、ソウル外為市場でウォン相場は、前日の終値より2.3ウォン高の1003.8ウォンで取引を終えた。

保有外為の収益性を高めるため、投資対象の通貨を多角化するという韓銀の資料を外電と国際金融市場が「米ドル売り」の受け止め方をし、22日(現地時間)米ニューヨークの外為市場で円およびユーロなど主要国通貨に対するドルは急激に減価している。

ドルの弱含みは、ソウルの外為市場にそのまま響いた。1003.0ウォンで取引を始めたウォン相場は一時998.1ウォンを割った。韓銀がすぐさま釈明を行い、財政経済部が口頭介入に乗り出し、ウォン高のスピードは緩んでいる。

外為ディーラーたちは「当局が外為市場の安定に向けた具体的な方策をとらなければ、1000ウォンの大台を割るのは目に見えている」と展望した。

総合株価指数は970ウォン台を割った。

同日の総合株価指数は、三星(サムスン)電子などの輸出企業の株価が低下し、前日比9.37ポイント(0.96%)下落した968.43で引けた。

コスダック(店頭市場)総合指数も、4日(取引日基準)連続の下落となり、前日比4.55ポイント(0.92%)下げた490.28で取引を終えた。

ドル安を受け石油輸出国機構(OPEC)が原油の減産を示唆したことから、国際原油価格もうなぎのぼりとなった。

22日、現地で取り引きされた米国産ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は、バレル当たり50.56ドルで、前日比1.99ドル、北海産ブラントはバレル当たり47.47ドルで1.80ドルそれぞれ上昇した。中東産ドバイも前日比0.38ドル高いバレル当たり41.20ドルで取引された。