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「マンガ…花札….日常のすべてを美術に」

「マンガ…花札….日常のすべてを美術に」

Posted February. 21, 2005 23:01,   

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●美術は生活だ。韓国的ポップアートを開いた作家たち

1980年代、民衆美術とミニマリズム美術に両分された抽象画壇の中で浮上した若手アーティストたちは「難しい美術」を拒否する。米国のポップアート画家アンディ・ウォーホールのように、彼らは日常の各素材を美術の領域に導入して創作することで美術は生活であることを強調する。通常マスコミの中の各イメージを利用する美術を意味する「ポップアート」は韓国の若手アーティストたちの主要な流れだ。

マンガに代表される大衆的イメージを作品に積極的に活用して「アートマウス」という象徴を作り上げたイ・ドンギ氏。マンガ本、花札、菩薩の肖像画などを意図的に借りたポップアート的画面に自画像を描く方式で、現代人のアイデンティティを問うソ・ウンエ氏。伝統花鳥画を連想させるような構図にポップアート的色彩を加えて異質な雰囲気を演出し出すホン・ジヨン氏、などを挙げることができる。

●材料の無限大

多様な材料を利用して美しい芸術作品を作り上げる若手アーティストたちがたくさん出ている。彼らにはカンバスや筆だけが作業道具の全部ではない。日常で見つかるほとんどの素材を美術の領域に取り入れる。

髪の毛で作業するハム・ヨンジュ氏や注射器に絵の具を入れてカンバスに絵の具を注射する方式で絵を描く尹鐘錫(ユン・ジョンソク)氏。古いジーパン切れで自分の故郷である釜山(プサン)の風景を再構成するチェ・ソヨン氏。せっけんで布団を作り管を作って消滅の意味を問うキム・ジンラン氏。「パンチャギ」というプラスチック材料で仏像など巨大事物を作る盧尚均(ノ・サンギュン)氏。銅線で美しい花を作る鄭廣湖(チョン・グァンホ)氏。糸とピンでドローイングをする權赫(クォン・ヒョク)氏、などが代表的だ。

●ビデオ、テクノロジー

ビデオを利用して感覚的イメージを伝える映像作業は、絵画を脅かすほど現代美術の主要ジャンルに浮上した。各種の機械作業はもちろん、コンピューターとデジタル、映像文化を手早く吸収した若手アーティストたちは、世界現代美術の流れに立ち後れない多様な映像作業で注目されている。

時間と空間という哲学的主題を日常の多様な姿に捉えて見せてくれるキム・ヨンジン氏のビデオ作業、実在と映像イメージの間に存在する混同と境界に関心を持って作業しているキム・チャンギョム氏のスライドプロジエクターとビデオ作業、屋外看板に主に使われるライトボックスを撮影した映像を通じて実体と影の意味を問うク・ジャヨン氏の作業などもまた、挙げられる。また魚、化石のイメージを利用して動く模型を作るチェ・ウラム氏、空想科学的想像力でテクノピア時代の夢、幻想の不安を見せてくれるイ・ハンス氏、思想や文明批判を動かす切れで表現する安秀振(アン・スジン)氏などは、纎細で機械的なテクノロジー技法を美術に取り入れた先駆け的若手アーティストたちだ。

●ジャンル解体、フュージョン、パロディー

材料と形式を超える若手アーティストたちの作業方式を一言で表すと、解体とフュージョンだ。彼らには整形化されたジャンルや固定技法がない。例えば、写真の上にビニール絵を合成して写真と絵画を交ぜる作業をお目見えするペ・ジュンソン氏は、伝統的絵画技法を破壊し解体して、東西洋美術史に表れた大物たちの作品イメージをパロディーする代表的作家だ。また、現代人たちのコミュニケーション問題をドローイング映像作業で見せてくれるムン・ギョンウォン氏、石膏像をパロディーして女性美の標準化を批判する在米韓国人作家デービー・ハン氏もいる。

若手アーティストたちのジャンル解体の著しい分野は、東洋画。彼らは、伝統的材料である紙筆墨を超えるジャンルと様式にこだわらない多様な作業を行う。病院のX線写真をライトボックスに切り取って貼り付けるか、包帯を結ぶ医療用ステープルで東洋画的画面を具現するハン・ギチャン氏、墨と洋画の材料を一緒に使って極度の節制された形式の中の美しさを表現するイ・ギヨン氏、鉄の粉で山水画を描くキム・ジョング氏などが代表的だ。



許文明 angelhuh@donga.com