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「2月になると、今も頭が真っ白に」…大邱地下鉄火災から2年

「2月になると、今も頭が真っ白に」…大邱地下鉄火災から2年

Posted February. 16, 2005 22:45,   

▲癒せない傷〓事故当時、友達を失った大学生パクさん(24、女性)は「2月は新しい気持ちで迎えなければならない月なのに惨事以降2月になれば頭の中が真っ白になり、胸が息苦しくなって何にもできない」と話した。

1人娘(当時16歳)を失った金牧師(43)は、今は大邱(テグ)を離れて慶尚北道永川(キョンサンプクド・ヨンチョン)の農村に行って鹿を飼いながら暮している。

負傷者李さん(28)は事故当時、火炎に包まれた地下の駅からかろうじて抜け出て生存した衝撃で、闇が怖くて、室内にいつも電気をつけて暮しており、不眠に苦しんでいる。

負傷者対策委員会の李東雨(イ・ドンウ、62)委員長は「呼吸器にやけどをした負傷者たちが音声障害など慢性的な耳鼻咽喉科の疾患に苦しんでいる」とし「かなり多くは鬱病を含めた精神障害を訴えたりする」と話した。

遺族代表の姜逹遠(カン・ダルウォン、43)さんは「犠牲者の家族たちが一日も早く悪夢から抜け出して仕事に携わってほしいが、それぞれ事情が異なり簡単ではないようだ」と話した。

▲体系的な心理治療プログラムの用意が必要〓心理治療専門家らは大型災難に見舞われた犠牲者家族と負傷者たちのために、物質的補償の他に心理的、情緒的な対応策を国家レベルで用意しなければならないと指摘している。

大邱大学の崔雄竜(チョ・ウンヨン)、慶北大学の金春敬(キム・チュンギョン)教授など心理治療専門家らは最近、犠牲者家族17人を対象に「危機相談プログラム」を適用した結果、彼らの心理的衝撃を緩和することができたと明らかにした。

犠牲者の家族たちは事故後2年が経ったにもかかわらず、依然として△胸がどきどきしたり、疲れを感じる△悪夢を見るか、当時の状況を思い浮かべる△心細くて怖い△怒りなどのような症状を見せたという。

専門家らは犠牲者の家族たちを対象に△ストレス対応策△役割トレーニング△問題解決模索など10種の方法を利用して一度に90分ずつ計10回の相談を実施した。その結果、怒りと不安が著しく減少したという。

崔教授は「これまで大邱地下鉄事故や三豊(サムプン)デパートの崩壊など大型災難で心理的衝撃を受けた家族のための心理治療はボランティアレベルで一時的に行われてきた」とし「今や国家レベルの心理治療及び対応プログラムを取り入れなければならない」と話した。