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対話チャンネル持たず戦々恐々 北の核保有宣言で韓国政府

対話チャンネル持たず戦々恐々 北の核保有宣言で韓国政府

Posted February. 13, 2005 22:42,   

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北朝鮮は、核兵器保有宣言という切り札を出しはしたが、それに対する葛藤も深刻だろうというのが、ソウルとワシントンの共通の見方だ。

韓国政府も、韓半島の運命を分けるかもしれない事態が起ったにもかかわらず、解決を主導する方法を見出せずに地団駄を踏んでいる。

▲平壌の眠れぬ夜〓北朝鮮が「核兵器保有宣言」という背水の陣をしいたのは、長考の末の決定だっただろうと韓国政府は判断している。

2期目のブッシュ政権は、対北政策ラインを強硬派で固め、さらに核物質のリビア輸出問題をめぐり北朝鮮をコーナーに追い込む構えだった。最近、信じていた中国までも米国に傾くような兆しを見せた。

韓国政府のある関係者は、「中国の胡錦涛国家主席は先日、北朝鮮の核物質輸出問題を説明するために訪れたホワイトハウス国家安全保障会議のマイケル・グリーン上級部長と直接会談した」とし、「北朝鮮は、中国首脳部のこのような態度に驚愕した」と話した。グリーン部長は1月末〜2月初めに、日本、中国、韓国を順に訪問した。

根本的に北朝鮮は、核カードを放棄すれば、結局「国際迷子」になるしかないという点を最も悩んだはずだというのが、ワシントン外交筋の分析だ。リビアは石油があるが、北朝鮮は「赤手空拳」だということだ。

韓国の制限された支援と日本の国交樹立の対価だけでは限界があり、米国が「多国間安定保障」を約束しているが、これもいつでも紙切れになりかねないという判断の末、「悪手」を指したということだ。

▲対北チャンネルないソウルの悩み〓韓国政府ももどかしい。金大中(キム・デジュン)政権は「水面下のチャンネル」を持っていたが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は北朝鮮側に「話があれば閣僚級会談という公式窓口を通せ」と言ってきた。

ワシントンの外交筋は、「文正仁(ムン・ジョンイン)北東アジア時代委員長がほぼ唯一のチャンネルだが、(核問題を取り上げるほど)正常に稼動していると見ることはできない」と述べた。

米国を説得して、昨年6月末の第3回6者協議で、新しい北朝鮮核問題解決策を提示するようにしたのも韓国政府だが、北朝鮮は評価をせず、米朝2国間交渉だけを要求した。

韓国のある北朝鮮専門家が、北朝鮮のこのような態度を「反米事大主義の姿」と批判するほどだ。

今のところ、中国の王家瑞共産党対外連絡部長の今月末の訪朝の結果を見守るのが唯一の希望だ。しかし、金正日総書記が王部長に会うかどうかは分からない。北朝鮮は、「王部長が平壌を訪れたからといって北朝鮮の進む道が変わることはない」と中国に伝えたとされる。



金昇鍊 srkim@donga.com