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[社説]北朝鮮の「核保有・対話拒否」は最悪の選択だ

[社説]北朝鮮の「核保有・対話拒否」は最悪の選択だ

Posted February. 10, 2005 22:45,   

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北朝鮮が不吉なカードを取り出した。6者協議への参加を拒否し、核兵器保有を宣言した北朝鮮外務省の発表は、対話による核問題解決の可能性に水を差す危険な発想だ。国際社会に向けて、今後「核保有国」としての待遇を主張することも同然だ。韓半島に災いを呼び起こす呪いのようにも聞こえる。

北朝鮮外務省の発表で、05年2月10日以前と以後の北朝鮮核問題の性格が一変した。北朝鮮の核保有に対しては、これまで反論が提起されてきた。韓国政府内にも疑問を示す者がいた。北朝鮮核問題の論議は、もはや実のない争いになった。北朝鮮の一方的な主張だとか、核兵器を実際に見て確認しなければならないと言って状況を混乱させる人がこれ以上出てはいけない。

北朝鮮は、核保有を宣言し対話を拒否する二重の挑発に出た。対話を通じて問題を解決しようという姿勢ではない。昨年の6月以来6者協議を拒否してきた理由が、米国の対北政策の変化を促すためではなく、核保有を完成するためではないかという疑いを避けることはできなくなった。

2期目のブッシュ政権が、「北朝鮮と共存しないということを政策化した」という主張も、納得し難い。先週のブッシュ大統領の国政演説後に全世界が下した結論は、「ブッシュ大統領が北朝鮮を刺激しないために節制した」というものだった。ブッシュ大統領は、イランとシリアは攻撃したが、北朝鮮に対しては6者協議による核問題解決の努力だけを言及した。

北朝鮮の対話再開への拒否は、米国と韓国をはじめ6者協議参加国への不信感という点で波紋が大きくなるしかない。北朝鮮は、核問題を意図通りに利用できると考えるだろう。しかし、とんでもない誤判である。北朝鮮が公式的に核保有を宣言した以上、対話が再開されなければ、国連安全保障理事会で制裁が論議されるしかない。中国も含め、北朝鮮の核武装を受け入れる周辺国は一つもないということを、北朝鮮は忘れてはいけない。