がんを起こし得る農薬の成分が多く含まれている中国産のチョウセンニンジンを高麗（コリョ）人参など韓国産として販売したソウル京東（キョンドン）市場一帯の商人が、検察によって摘発された。
かれらが販売した中国産には、ＢＨＣ（殺虫剤の一種）とキントゼン（Ｑｕｉｎｔｏｚｅｎｅ）など農薬成分が、基準値より１．５〜４０倍も含まれていることが、捜査により分かった。ソウル中央地検・刑事第２部（部長：成始雄）は、２日、農林部傘下の国立農産物品質管理院と合同取り締まりを行い、Ｓチョウセンニンジンの事業主ソン容疑者（４９）など４人を食品衛生法違反などの疑いで逮捕、起訴し、キム容疑者（６４、女）ら１３人を在宅起訴した、と伝えた。
検察は、また、品質検査を受けていない韓国産チョウセンニンジンを販売するために保管していた疑いで、イム容疑者（５４）ら５人を在宅起訴した。検察によると、ソン容疑者は、２００３年７月〜０４年１２月まで、ＢＨＣが基準値（０．２ｐｐｍ）の４０倍（８．０ｐｐｍ）、キントゼンが基準値（１．０ｐｐｍ）の１．７７倍（１．７７ｐｐｍ）が入っている、市価４５００万ウォン（約４５０万円）相当の中国産高麗人参、４２５キロを高麗人参だと騙して販売し、３０００万ウォンの不当な利得を得た容疑がもたれている。
殺虫剤のＢＨＣには、発がん物質が入っていて、食べると、がん、おう吐、けいれん、不安、筋肉けいれんなどを起こし得る。腐敗防止用の農薬キントゼンは、からだに赤い班点・かゆみなどをもたらす。検察は、韓国産高麗人参４年ものの場合、６００グラムの購入価格が８万〜１０万ウォン、販売価格が１２万〜１６万ウォンだが、中国産は購入価格が２万ウォンだ。ソング容疑者らはそれを韓国産だとし、６万〜１０万ウォンで売り、３〜４倍の暴利を取った、と伝えた。
李相錄 myzodan@donga.com
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