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[社説]「左寄りの現代史」建て直しに注目する

[社説]「左寄りの現代史」建て直しに注目する

Posted January. 06, 2005 22:48,   

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大韓民国の歴史を肯定的な観点から見直す作業が、本格的に進められている。政権勢力の過去史裁断に対する懸念が高まっている中で、学界を中心にこのような声が出るようになったのは「歴史の自己復元」という点から注目すべきことだ。今月下旬、第1次の研究結果が本にまとめられ、関連知識人ネットワークである「教科書フォーラム」が正式に発足するという。その活動の成果が期待される。

1980年代以後、学界の一角から「分断の責任」、「大韓民国建国及び1948年体制」、「6・25戦争の責任所在」、「朴正煕(パク・ジョンヒ)時代の産業化」などに対する左寄りの見解を主張され始めた。このような見解は一部運動家勢力の反米及び北朝鮮主体思想を受け入れる理念的土台になった上に、甚だしくは特定教員団体の意識化授業などを通して、中・高校生にまで無批判的にに受け入れられるという憂慮を生んだ。

特に現政権がスタートしてからは、与党寄りのメディアなどを通じてこのような左寄りの記述が「絶対真理」であるかのように取り上げられ、広められた側面は見逃せない。このため、韓国の現代史が日本帝国主義による強占と分断体制の原罪のため、客観的な歴史記述の原則から逸脱して過度に民族自主志向的になっている、という指摘を受けているのも事実だ。

40、50代の中堅学者らが多く参加している現代史見直し作業は、今まで国史学者が現代史の歴史記述及び解釈を独占してきたことから脱して、政治学、社会学、経済学、国文学学者らがあまねく参加しているという点で特別な意味を持つ。単に左寄りを右寄りに変えるレベルで止まらないだろう、という期待が持たれる理由だ。

誤って記述された現代史は、知性と学問の危機を超えて、国の正統性否定と社会共同体構成員による自己卑下につながりかねない。韓国の現代史は、決して政治的覇権の産物や妥協物であってはならず、我田引水式の解釈の結果にしてもならない。