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体力と根性の金斗鍱、W杯代表を狙う

Posted January. 06, 2005 22:48,   

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ちょっと薄暗い瞳、純朴に見える表情、175センチ、66キロの平凡な体格…。サッカー代表チームの召集を二日後に控えた5日、プロサッカー水原三星(スウォン・サムスン)の宿所で会った金斗鍱(キム・ドゥヒョン、23、写真)の素顔だ。

金斗鍱が先発の座をめぐって競っているMFには、最近負傷から回復して帰ってきた「真空清掃機」金南一(キム・ナムイル、全南ドラゴンズ)をはじめ、五輪代表出身の金正又(キム・ジョンウ、蔚山現代)、ベテランの金相植(キム・サンシク、城南一和)らライバルが大勢いる。

しかし、本当に強い者は爪を隠すものだ。「勝負欲を隠さない人もいれば、そうじゃない人もいますね。自分は後者の方です」、「ライバルですか。僕自身がライバルです。準備のできている人にチャンスが来るはずですし、僕は自信があります」。

目に力が入ると表情が険しくなった。ボンフレール監督が米国での転地訓練でも厳しいフィジカルテストを行なうと明言したことを受けて、自信があるのかと聞いたら、「一昨年、代表チームの体力テストで2位でした」と、にっこりと笑って返した。

通津(トンジン)総合高校卒業後、01年に水原三星(スウォン・サムスン)に入団した金斗鍱は、プロ4年生だった昨年、最高の一年を過ごした。アテネ五輪で韓国サッカー史上初めてのベスト8入りを牽引し、ドイツW杯アジア地域2次予選のモルディブ戦で、値千金のミドルシュートで決勝ゴールを決め、2—0の勝利を導いた。さらに所属チームはKリーグで優勝し、本人はKリーグベスト11に選ばれた。

金斗鍱は、自分の「成長」の背景として「積極性」を挙げた。その例として、小学校に入学する前にサッカーがやりたくて、夜明けに早起きサッカー会を探し回ったことを話してくれた。小学校時代には親にせがんでサッカー部のある学校に転学した後、テストを受けて選手になった。訓練や試合が終るたびにサッカーに対する思いや自分自身に対する評価をメモしてきたのがA4用紙で200枚ぐらいあるという。試合の流れを読み取る力にも長けている、という評価が納得できるところだ。

「これから始まる代表チームの訓練では2名のうち1名が脱落します。身を削る思いで臨んで、必ず主力の座を獲得して見せます」。



金晟圭 kimsk@donga.com