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銀行の預金、史上初めて減少

Posted January. 06, 2005 22:46,   

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物価上昇率を考慮した実質金利がマイナスに転じたため、昨年の銀行預金は史上初めて減少した。

6日、韓国銀行(韓銀)によると、昨年末現在、預金銀行(産業銀行を除く)の預金残高は510兆1001億ウォンで、03年末に比べ5兆3851億ウォン減少した。銀行預金が年間で減少したのは、史上初めて。

銀行預金が減少したのは、韓銀の金融通貨委員会が昨年、景気浮揚策の一環として2回に渡ってコール金利の引き下げに踏み切り、銀行の実質預金金利がマイナスになったからだ。

昨年11月、銀行の貯蓄性預金の平均金利は年3.42%で、消費者物価上昇率(3.3%)と利子所得税を考えると、実質金利はマイナス0.42%に下落した。これは1億ウォンを定期預金に預入している場合、年間42万ウォンの損害をこうむることを意味する。

銀行を離れた預金は、相対的に収益率の高い投資信託会社のマネーマーケットファンド(MMF)と債券型収益証券に移った。

昨年MMFは16兆6656億ウォン、債券型収益証券は21兆9244億ウォン増加した。

一方、家計と企業を対象にした銀行の民間貸出残高は昨年末現在、549兆6083億ウォンで、28兆ウォン増に止まった。韓銀は「大手企業は投資を避けており、中小企業は信用問題で資金を貸せない状況のなかで個人負債の清算も終わっていないため、貸出しの増加傾向が鈍化した」と説明した。



李康雲 kwoon90@donga.com