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[社説]大統領府と与党の足並みが乱れては

[社説]大統領府と与党の足並みが乱れては

Posted January. 03, 2005 22:53,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は党の議員たちと開いた大統領府の新年会で、「新年には、社会的に大きな葛藤や争いはなさそうだ」と述べた。国民統合の政治をするという言葉に聞こえ、希望がある。しかし政権与党の深刻な内紛を見れば、果たして大統領の言葉のようになるのか、心配である。

与党ヨルリン・ウリ党は4法案の処理の失敗に対する責任を負って、李富栄(イ・ブヨン)党議長をはじめ指導部が一括辞任した。李議長は退任の辞で「今年は野党との葛藤や対立ではない対話と妥協の路線を選ばなければならない」と話し、これまで非妥協的姿勢に一貫した党内の強硬派に注文をつけた。

与野党は来月、臨時国会でも妥結できなかった3法案をめぐり激突する可能性が高い。いずれも譲歩の姿勢がないうえ、各党の強硬派によって、院内代表どうしが合意しても追認を得ることが容易ではないためだ。与党の強硬派は、さらに頑強になった感じさえ受ける。

与野党の対峙が続けば、大統領の新年の力点課題である経済・民生の優先、国民統合も実践が困難となる。関連法案が適時に処理されないだけでなく、院外勢力が論争に割り込むようになることで、国全体がまた非生産的な理念争いに埋没するためだ。

帝王的大統領の弊害を無くすために、「国会は国会に任せる」という大統領の意図が分からないわけではない。そうだとしても、政治が動揺し、その主な原因の一つが政権与党のリーダーシップの不在と党内の強硬派・穏健派の対立と反目にあるなら、対岸の火事のようにしていては困る。

大統領は、善意の仲裁者になる案を考えなければならない。国政懸案をめぐり高位党政協議会が随時開かれている現実の中で、大統領だけ党政分離を云々することも自然な姿ではない。国民は大統領が掲げた「経済・民生の優先」を絶対的に支持する。そのような国民の心を、党と国会が感じて受け入れるようにすることも、大統領がすべきことの一つだ。いつまでも大統領と政権与党は、足並みが乱れたままでいるのだろうか。これでは新年の希望は期待し難い。