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「韓国経済の回復、構造調整が先決」ソウル大総長が苦言

「韓国経済の回復、構造調整が先決」ソウル大総長が苦言

Posted December. 24, 2004 23:00,   

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「韓国経済を立ち直らせるためには、まともな構造調整から始めろ」

李憲宰(イ・ホンジェ)経済副首相と長い付き合いの鄭雲燦(チョン・ウンチャン)ソウル大学総長が盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の経済政策に対して苦言を呈した。鄭総長は、「構造調整を進められる人に経済を任せるべきだ」とし、現経済チームの入れ替えの必要性まで力説した。さらに、「参加型政府」が掲げた7%の経済成長率と国民所得2万ドルのかけ声は、「係数のいたずら」に終りかねないとし、数値にこだわる景気浮揚策に執着しないように注文を付けた。

鄭総長は議員の集まりである民生経済研究会(代表議員、李錫玄)の主管で、27日国会で開かれる特別講演で、「私が見た韓国経済と大学」というテーマでこうした内容の講演を行う計画だ。次は事前入手した講演の主な内容。

▲「韓国経済を立ち直らせるためには構造調整から」〓鄭総長は、「構造調整を通じた体質改善」を韓国経済が解決を急ぐべき課題として挙げた。同氏は、「経済改革の主体を正しく立てなければならない」とし、構造調整の必要性を切実に感じ、推進力もある人が経済を受け持たなければならないと提案した。

鄭総長は、「『国民の政府』と『参与政府』のたくさんの政策担当者が『全てを市場に任せれば、自ずと解決されるはずなのにどうして政府が介入するのか』と言っているが、韓国のように市場体制が満足に確立されていない経済状況の下では、政府がある程度介入しなければならない」と指摘した。

鄭総長はさらに、「企業であれ金融会社であれ、構造調整を急がなければならない。彼らの活動状況を透明に公開し、『適者生存の原則』を必ず守っていかなければならない」と強調した。

人為的に景気を回復させようとしないで、構造調整を通じて経済体質を変え、このような過程で発生する失業問題はソーシャル・セフティ・ネットを拡充して解決しようという指摘だ。

▲「7%の成長率に2万ドルの国民総生産(GNP)」は数字のいたずら〓鄭総長は、「かつてのような高速成長はもう不可能だ。年500兆ウォン以上の国内総生産(GDP)の経済規模では過去の成長神話を忘れなければならない」と述べた。続いて、「2万ドル」のかけ声に対しても、「構造調整を行わなければならない時期に、しきりに国民所得を引き上げようとする景気浮揚的な見方で経済を運営してはならない」と批判した。

さらに今の経済状況に対しては、「弱い体質に点滴注射を与えて無理やり元気を出させて体温は維持させたが、体質改善には気を使わなかった」と指摘した。この40年間、経済政策担当者らが体質を丈夫にすることを疎かにしてきたため、経済がこのように厳しくなったということだ。

鄭総長は、「応急処方的な景気浮揚に偏った結果、景気浮揚とミクロ的な構造調整いずれも失敗した。来年以後景気が回復する見通しも不透明である」と診断した。



崔永海 yhchoi65@donga.com