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今年も決まってやってきた「顔のないサンタ」

今年も決まってやってきた「顔のないサンタ」

Posted December. 23, 2004 22:52,   

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年末を向かえ、匿名で恵まれない人たちを助け合う暖かい手が相次いでいる。

全羅北道全州市(チョルラプクト・チョンジュシ)には、今年も決まって「顔のないサンタ」が現れた。

22日昼12時、全州市完山区中老松(ワンサング・チュンノソン)2洞の役場に50代と推定される男性から電話がかかってきた。

男性は「役場前にある町の表示石の横に現金と貯金箱の入っているショッピングバックがあるから、恵まれない人たちのために使ってほしい」と言ったきり電話を切った。

ショッピングバックの中には、現金500万ウォンと小銭44万8350ウォンの入っている貯金箱とともに、「うちの町だけでも恵まれない人たちがいなければいいですね」と書いてあるメモもあった。

この篤志家は、昨年の今ごろにも同じ場所に現金500万ウォンと小銭36万7330ウォンの入っている貯金箱を置いて行くなど、00年から5年間年末と子供の日に義援金を置いて行った。

また、23日救世軍の光州(クァンジュ)ヨンムンによると、22日光州東区忠壯路(トング・チュンジャンノ)の光州郵便局の前とクムナム地価商店街の救世軍の慈善なべからそれぞれ100万ウォン小切手1枚と10万ウォン小切手10枚の入っている封筒が見つかった。

光州郵便局前の慈善なべには、1999年から毎年クリスマスの2、3日前に50代半ばの男性が100万ウォン小切手を入れて行った。

このことが知れ渡ってから、02年から郵便局近くのクムナム地下商店街の慈善なべに40代の男性が2年連続10万ウォン小切手10枚を寄託するなど、リレー善行がなされている。

ソウルでも匿名の寄付者が次から次へと出てきている。

23日社会福祉共同募金会によると、ある企業の役員は21日コメ、雑穀、味噌、わかめ、ハブラシなど、2000万ウォンもの生活必需品を買って募金会のソウル支会を通じ、未申告の社会福祉施設29ヵ所に伝えた。

この役員は秘書を通じて募金会側に「私が誰なのか調査したり、探ろうとするならば、他のところに寄付する」とだめを押しながら匿名を求めた。

また、他の企業の役員もコメ、ハムなど538万ウォンもの食品を買って宅配でソウル冠岳区(クァンアクク)の少年少女家長(両親がおらず、自分が家長となっている少年少女)30世帯に送った。この役員も、冠岳区役所に「身分が知られれば、二度と寄付しない」と「善意の脅し」をしたものという。

美しい財団にも匿名の篤志家が訪れてきた。16日ここを訪ねた30代後半の女性が100万ウォン小切手10枚の入った白い封筒を寄付した。この女性は、寄付金の領収証を発給しようとするや、頑固に断って慌しく去ったと財団の関係者は伝えた。