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[社説] ザイトゥーン将兵とひとつになった大統領

[社説] ザイトゥーン将兵とひとつになった大統領

Posted December. 09, 2004 23:24,   

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同じ砂漠戦闘服を着た大統領とザイトゥーン部隊の将兵たちが声をそろえて力強く「ファイト」と叫んだ。大統領は若い兵士と抱き合って歓呼し、込み上げる感激に涙まで見せた。「本当によくやっている」という大統領の励ましに、指揮官は「激励に力を得、復興まで最善を尽くす」と約束した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領とイラク・アルビルで平和再建の任務を遂行中のザイトゥーン部隊の将兵たちの出会いが作った感動的なシーンである。これを見守る国民も、興奮と感動、国家的プライドと誇りが込み上げる熱いムードを感じただろう。

盧大統領のザイトゥーン部隊の電撃的な訪問は、国軍統帥権者として必要であった。将兵たちに、国家は彼らの服務を誇りに思い、彼らの安全のために最善を尽くすという力強いメッセージを伝えた。盧大統領が将兵らと共に過した120分は、ザイトゥーン部隊の士気を最高潮に高めた大切な時間だった。

残念なことに、ザイトゥーン部隊はこれまで十分な評価を受けていなかった。将兵らは、まともな歓送行事もなく寂しく現地に発ち、派兵を要請した米国でさえ、ザイトゥーン部隊は極少数の人々の関心事に転落した。米ホワイトハウス国家安保補佐官内定者も国会訪米代表団に、「派兵の事実が米国で十分に認識されるように、我々が努力しなければならない」と言っている。

盧大統領の言葉どおり、ザイトゥーン部隊員たちの流した汗は、韓国の外交力であり、力である。安全のため、現地作戦は慎重に展開しなければならないが、派兵と任務そのものに対して胸を張れない理由はない。外交舞台、特に韓米関係で3600人の兵力をイラクに送った「現実的資産」を適切に活用することが、将兵たちの汗に報いることにつながる。

アルビル訪問を通じて、盧大統領は指導者らしい姿を見せた。「しっかりやる」という約束は期待を持たせる。「国民が大統領の誤りを正してくれる」という要旨の発言も軽くは聞こえない。盧大統領が、難関をかきわけてザイトゥーン部隊を訪問したように、国民に歩み寄るなら、感動を与える国政運営も不可能ではないだろう。