金価格の急騰に伴い、金の密輸が大幅に増えている。8日、関税庁によると、今年に入って先月末までに摘発された金の密輸は14件、128億ウォン余ウォンに達した。これは、去年同期比、件数としては2倍増で、金額としては何と37倍も急増した数値である。
密輸の類型もこれまで家族単位の密輸犯が少量の金塊を密輸入した方式から企業型へ変わっている。今年8月に摘発された金塊の密輸組織の場合、中国と韓国を定期的に運航する貨客船を利用して、金塊120kg(時価20億ウォン相当)の密搬入を図ろうとしたところ、検挙された。
このように、金の密輸が大胆になり、大型化するのは、今年に入って、しかるべき投資先が見つからなかった富裕層による「金の買いだめ」などによって、国内の金の価格が急騰し、国際的な金の価格とは大きな格差を見せているためと分析される。
関税庁によると、去年12月末現在、1匁(3.75g)当たり国内の金価格と国際金価格の実勢差額は2237億ウォンに過ぎなかったが、今年に入って3000〜5000ウォン台へと広がった。
一方、正常な金輸入も大幅に増えている。今年に入って、10月末までに33億ドル分が輸入され、去年同期(18億ドル)より80%以上も増加したもの。これは金全体の輸入物量(28億ドル)よりも多いものだ。
黃在成 jsonhng@donga.com