Go to contents

ウクライナ事態「米露の代理戦」

Posted December. 03, 2004 23:18,   

한국어

大統領選挙の不正に対する最高裁判所の最終判決を待つウクライナ政府と野党は、再選挙実施には合意したものの、選挙の方式に対する意見の食い違いを依然として狭めることができなかった。

そのうえ、ロシアと米国が介入に乗り出しており、事態の展開がさらに複雑化しつつある。

ロシアのプーチン大統領は2日夜(現地時間)、モスクワを緊急訪問したウクライナのクチマ大統領と会談を開いた。

両首脳は、大統領選挙を原点からやり直す「全面再選挙」を実施すべきだということで意見が一致した。

大統領選挙で両大統領が支援したウクライナのヤヌコビッチ首相が、ユシチェンコ野党候補と決選投票形式の再対決をすることは不利だと判断したためだ。

両大統領は、すぐに再対決をすれば、ヤヌコビッチ首相が、不正選挙の抗議デモを通じて支持勢力を結集させたユシチェンコ候補に敗れる可能性が高いと見ている。

一方、全面再選挙を実施すれば、ヤヌコビッチ首相の代わりに他の与党候補を立てて、共産党と社会党などの野党候補を乱立させ、現在の不利なムードを反転させることができると考えている。

プーチン大統領は、「ロシアはいつもウクライナの味方であり、ウクライナ政局が安定するようにあらゆる協力を惜しまない」と積極的に介入する意思を伝えた。ロシアは親欧米性向のユシチェンコ候補が政権を獲得すれば、ウクライナにおける影響力が急速に減少することを憂慮している。

しかし、ブッシュ米大統領は、「いかなる選挙であれ自由でなければならず、外国の影響力が介入してはならない」とロシアを非難した。

欧米側を代表してウクライナ与野党間の仲裁に乗り出したポーランドのクワシニエフスキ大統領も、「両候補間の再対決を通じてウクライナ国民に自由な選択の機会を与えなければならない」として全面再選挙に反対した。

ユシチェンコ候補も、「時間を浪費する必要はない」として、早期に両者の再対決を希望した。そして、「全面再選挙実施は、ウクライナ経済を破綻に落とし入れるだろう」と警告した。



金起顯 kimkihy@donga.com