ニューヨーク・ヤンキースの縞模様のユニホームを着込んだ具台晟（ク・デソン、３５）を見たことがあるだろうか。
韓国と日本のプロ野球舞台でプレーした具台晟が、最後の夢の米大リーグへの進出のため、米国に発つ。妻と一緒に４日出国して１０日ぐらい米国で滞在しながら大リーグの球団関係者らと入団交渉を行う計画。
彼は６日、ロサンゼルスからフロリダ州タンパに移動してヤンキース関係者らと初めてのミーティングを行う予定。ヤンキース側ではマーク・ニューマン運営チーム副社長かゴールデン・ブレーカリ・スカウト副社長が交渉に臨むものと見られる。
ヤンキースはずいぶん前から具台晟に関心を見せてきた。今季中盤には、ジョン・コックス極東担当スカウトらを日本へ送って具台晟の球威まで確認した。
ヤンキースが具台晟につばをつけたのは、左利きの打者が打ちにくい球と独特なピッチングフォームのため。具台晟はワインドアップの後、球を投げる時、グローブの後ろで球を最後まで隠すため、特に左利きの打者にとって攻略し難い。国内舞台でプレーしていた時、あのイ・スンヨブも４１打数６安打（０．１４６）に２２三振で振るわなかった。
ヤンキースは今季、左手のリリーフがいなくてシーズンを通して苦労した。フェリックス・ハーディア（１勝１敗５ホールド平均自責６．２８）、ドノバン・オズボン（２勝平均自責７．１３）、ＣＪニトコフスキー（１勝１敗平均自責７．６２）、ゲイブ・ホワイト（１敗３ホールド平均自責８．２７）など、左手中継ぎ投手の成績が悪かった。
具台晟は日本で通算２４勝３４敗、今年５勝１０敗平均自責４．３９だったが、所属チームが弱いチームだったからで、内容は良かった。
契約条件は大きな問題にならない見通し。エージェントのチョ・ドンユン氏は、「１男１女の子供を持つ具台晟夫婦が、子供の教育のため、米国行きを強く希望している」と話した。これは昨年のイ・スンヨプと違って、金額に拘らないという意味。
それにヤンキースの他にニューヨーク・メッツもラブコールを送っているため、具台晟の米国進出可能性は大きい。
金相洙 ssoo@donga.com
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