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欧州、「ライスはタカ派、パウエルが懐かしい」

欧州、「ライスはタカ派、パウエルが懐かしい」

Posted November. 17, 2004 23:01,   

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「フランスは戒めて、ドイツは無視して、ロシアは許す」

イラク戦争に反対した欧州3ヵ国に向けて、昨年春コンドリザー・ライス大統領補佐官(安全保障担当)がこのような言葉を投げかけた。

ライス補佐官が16日、コリン・パウエルの後任で新しい国務長官に指名されるや、欧州の各マスコミはこの発言を一斉に引用した。ライスの得勢で大西洋を挟んだ米国と欧州間の両岸関係がさらに悪化することを憂慮するものだ。

欧州の憂慮はパウエルの退任を度が外れるほど惜しがる雰囲気から読める。ドイツ紙ディー・ベルトは「パウエルはブッシュ政権中のジョン・ケリーだった」と論評した。ベルリナー・ツァイトゥングは「パウエルは欧州が唯一頼ることができた人物」としながら惜しがった。

一部欧州のマスコミはライス氏の長官指名に露骨に失望感を示した。フランス紙ル・モンドは「ラムズフェルド国防長官の留任とライス補佐官の浮上は欧州のリーダーたちに悪いニュース」と指摘した。

イタリア紙ラスタンパは「ブッシュ大統領の政権2期の間、米国が穏健になるだろうとの希望をもう諦めるしかない」と報じた。

米国と欧州はイラク戦争をはじめとする国際懸案でいつも衝突してきた。京都議定書の履行、イランの核問題など目前に迫った懸案でも立場がかみ合わない。パウエルは欧州の立場を政策に積極的に反映することができなかったが、少なくとも理解する方だった。

パウエル長官は先週初め「ブッシュ大統領2期の主要外交目標の一つは米国と欧州のぎこちない関係の解消」と明らかにしたこともある。このために来月開かれる北大西洋條約機構(NATO)、欧州連合(EU)、欧州安保協力機構(OSCE)会議に相次いで参加する予定だった。

ブッシュ大統領の再選後、米国と欧州の橋渡し役に積極的に出ると公言したブレア英首相の構想も蹉跌を来たすものとみられる。ブレア首相は米国の一方主義に反対する欧州の多者主義的立場を貫くために穏健派のパウエルを交渉の窓口にしてきたからだ。

一方、一部の専門家らはライス氏の外交舞台への全面登場に希望まじりの展望を示している。彼らは「ブッシュ大統領がパウエルにはそっぽを向いたが、ライスの言葉には耳を傾ける」とし「ライスは現実主義で同盟が必要な米国の立場を誰よりもよく知っている」という点を指摘する。



琴東根 gold@donga.com