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グレッグ元米大使、「北朝鮮の変化は内部からが望ましい」

グレッグ元米大使、「北朝鮮の変化は内部からが望ましい」

Posted November. 13, 2004 00:15,   

ドナルド・グレッグ元駐韓米国大使は12日、韓国と米国の現在の関係を「底にこけが生えている古い木造戦艦」に喩えて「互いの状況が変化していることを認識し、船を直すべき時期だ」との考えを示した。

彼はまた、「北朝鮮の体制変化は内部から出てくるべきで、外部から圧力をかけてはならない」と訴えた。

彼は同日、在韓米国商工会議所(AMCHAM)主催でソウルロッテホテルで開催された朝食会を兼ねた講演会で、「米国人から見た新たな韓米関係」について意見を述べるなかで、このように話した。

彼は「同年配の韓国の友人が盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権について深刻に話すのを聞いたことがある。しかし、私はそう思わない。韓国と米国は互いに変化した状況を認識しなければならない」と述べた。

続いて「韓国と米国は長い間友好関係を保ってきたが、見直すべきところも多いと思う。韓国が変わりつつあることを米国が見逃している面もある」と指摘した。

また「米国は伝統的に(自国の安保に脅威となる)国の体制変化に関心が大きく、イラクやグアテマラ、キューバなどの体制変化を試みたが失敗に終わった」と述べ、北朝鮮内部からの変化を強調した。

彼はさらに「最近、北朝鮮では「偉大なる指導者」や「親愛なる指導者」のような極り文句を使うことが少なくなり、博物館の壁画にも米国ではなく中国に対抗する昔の戦いが描かれるようになっている。また、北朝鮮が中国による高句麗史の歪曲についても韓国人同様怒っていることなどは、北朝鮮が変化に向かっていることを示している」と分析した。

「イラク戦争は大量破壊兵器(WMD)に関する間違った情報によって始まったという痛い教訓を残した。韓国や米国はいずれも対北朝鮮情報について考え直すことが必要である」と付け加えた。



鞖克仁  bae2150@donga.com