ここまでくれば、「ヘテ士官学校」と呼ばれるに値する。
起亜(キア)タイガーズの前身、ヘテ・タイガーズのことだ。今、韓国のプロ野球は9回も韓国シリーズを制覇した名門球団ヘテ・タイガーズ出身を中心に動いている。
プロ元年から19年間、1240勝54引き分け1021敗(勝率0.548)を収めて、00年姿を消したヘテは、韓国シリーズで一度も敗れず、9回も優勝を勝ち取った名門。宣銅烈(ソン・ドンヨル)、李鍾範(イ・ジョンボム)、金城漢(キム・ソンハン)、李サンユン、金ジュンファン、金ボンヨン、金イルグォンらきら星のようなスターを送り出した。
そのヘテ出身者らが最近、野球界の「メインパワー」に浮上している。まず、韓国野球委員会(KBO)には李サングク総長(52)がいる。彼は、プロ元年、課長からスタートして団長にまで昇格し、17年間ヘテに携わった「ヘテマン」。野球だけでなく、政界や官界にも顔が広い李総長は、韓国野球を左右する実勢の一人だ。
優勝したことは二回しかないが、果敢な投資や厚い選手層、完璧な訓練施設などすべての面で最高の球団と評価されている三星ライオンズにもヘテ出身が大勢布陣している。ヘテの象徴と言える金応竜(キム・ウンリョン)と宣銅烈はそれぞれ社長と監督として三星ライオンズの経営と現場指揮の全権を握るようになった。
特に、野球人としては初めて最高経営者(CEO)の席に就いた金応竜社長は、国内プロ野球界に新しい歴史を書いた点で意味が大きい。
「宣銅烈内閣」でも韓大化(ハン・デファ)首席コーチをはじめ、金ピョンホ(1軍守備)、李サンユン(2軍投手)、チョ・チュンヨル(2軍守備)のヘテ出身コーチが4人もいる。これなら、ライオンズではなく、「ライガーズ(ライオンズ+タイガーズ)」と言ってもおかしくない。
宣銅烈監督が舵取り役になったことで、国内プロ野球8球団のうち、韓化(ハンファ、金寅植)、起亜(ユ・ナムホ)、LG(李順迵)を含めて4球団の監督がヘテ出身になった。コーチもSK、ロッテ、現代(ヒョンデ)を除いて5球団に18人が布陣している。
ヘテ出身が野球界で頭角を現す理由について、李サングク総長は、「一言で管理が良くされているためだ。ほかの球団に比べて選手生命も長く、先輩・後輩間の綱紀も厳しくて精神教育が徹底的に行われた」と説明した。
金応竜社長は、「一時はプロに韓一(ハンイル)銀行出身が多くて(1980年代中盤、金ヨンドク、金応竜、ベ・ソンソ、カン・ビョンチョル、ソン・ギヨン)似たような話が取りざたされたこともあった。ヘテ出身は根性がある。とにかく『度胸』があるから、みんなうまく行っているのだと思う」と述べた。
金相洙 ssoo@donga.com






