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[オピニオン]北朝鮮潜水艦

Posted October. 14, 2004 23:32,   

北朝鮮潜水艦が韓国領海で発見されたのは1996年と1998年の2回だった。1996年にはシャーク級潜水艦が江原道江陵(カンウォンド・カンヌン)海岸で、1998年にはユーゴ級潜水艇が束草(ソクチョ)付近の海上で発見された。前者の場合、座礁した潜水艦をタクシー運転手が通報したもので、後者は魚網に引っかかった潜水艇をサンマ漁をしていた漁船の船長が通報した。それからは「韓国の海はタクシー運転手と漁師が守る」という笑い話が一時期流行った。大恥をかいた海軍が、海上警戒態勢を強化すると誓ったのはもちろんのことだ。

◆数日前にも東海(トンヘ、日本海)上で一騒ぎがあった。軍当局は「北朝鮮潜水艦の疑いがある物体をとらえた」という米軍の情報を入手し、大々的な対潜水艦作戦を展開したが、何も見つけることができなかった。爆雷まで投下したというから、尋常でなかったいことには間違いない。気になるのは1998年事件以後、韓国軍の海上警戒能力がどの程度強化されたのかだ。北朝鮮潜水艦が今も自分の家を出入りする感覚で、韓国の海上に出没しているのなら、国民は不安で仕方ない。

◆潜水艦は、隠密さを生命とする武器だ。そのため潜水艦は探知すること自体が大変困難だ。1998年に米国防長官が「あらゆる手段を動員しても、米国に侵入する敵潜水艦の50%程度しか探知することができない」と打ち明けているほどだ。世界最強の軍事大国である米国でさえこの程度だから、潜水艦の航跡や音響情報など、対北朝鮮軍事情報の相当部分を米国に依存している韓国は言うまでもないだろう。「自主国防」が言葉だけで実現するものでない限り、韓国は米国との軍事協力に一層の力を入れるほかないわけだ。

◆今回の「潜水艦索敵騒動」が、米国の情報提供で始まったことも興味深い。韓国で潜水艦事件が起きた1996年は、米海軍情報局に勤めていたロバート・キム氏(韓国名・金チェゴン)がスパイ罪で逮捕された年であった、という点でもそうだ。それほど、情報漏えいに厳しい態度を堅持していた米国が、これからは韓国との情報共有に協力的な姿勢に変わったのだろうか?それでなければ、北朝鮮の一挙手一投足を隈なくウォッチしていることを誇示する狙いがあるとも取れるはずだ。年内に「北朝鮮けん制用」のイージス駆逐艦を東海に常時配置すると約束した米国ではないか。

宋文弘(ソン・ムンホン)論説委員 songmh@donga.com