国際原油価格が終値基準で史上初めて1バレル当たり50ドルを突破した。
3日、韓国石油公社によると、1日(現地時間)、米国ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引されたウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)11月渡しは前月より0.48ドル上がり、1バレル当たり50.12ドルで取引を終えた。
WTIの終値が50ドルを突破したのは、NYMEXで原油の先物取引が始まった1983年3月以来初めてのこと。
ロンドン国際石油取引所(IPE)のブレント原油の先物価格も前日より0.24ドル上がり、1バレル当たり46.62ドルを記録した。
現物市場でも上昇の傾向が続き、WTIは前日より0.48ドル高い50.08ドル、中東産ドバイ原油は0.50ドル高い38.01ドルで取引された。
今回の上昇は、ナイジェリア休戦に対する不安感とハリケーンの被害により、米国メキシコ湾の石油需給に支障が生じるという憂慮によるものだと、石油公社は説明している。
石油市場のアナリストたちは、今後原油価格がナイジェリアの状況などによって変動すると予想しながらも、当分は高止まりするという見通しを出した。
このため、今年の物価上昇率が政府の目標である3%前後を越え、4%台に跳ね上がるという懸念の声が高まっている。
政府は当初、中東産ドバイ原油の年平均価格を1バレル当たり31ドルと想定して物価目標を策定していたが、このような傾向が続けば34ドル以上に上がり、今年第4四半期(10〜12月)の物価及び来年の経済成長率に影響を及ぼしかねないと、財政経済部は説明した。
一方、先進7ヵ国(G7)の財務相と中央銀行の総裁は1日、米国ワシントンで非公開会議を開き、石油市場及び為替の安定を促す声明を発表した。
同声明は、石油生産国には十分な供給を、石油消費国にはエネルギー効率の改善を促している。
洪權憙 車志完 konihong@donga.com cha@donga.com






