米国の大統領選挙遊説場の雰囲気は明るくて派手なのが特徴だ。芸能人の公演会場みたいな雰囲気さえ感じられる。聴衆の表情も明るく、気の利いた掛け声がプリントされた帽子と衣装が登場するのは基本だ。多様な小道具を持って来る人も多くて、楽しさを増してくれる。韓国と違うもう一つの特徴は、大統領候補の子女たちが多く登場することだ。
◆7月29日、ボストンで開かれた民主党の全党大会で、ケリー候補を紹介したのは、彼の2人の娘だった。先月31日、ニューヨークで開かれた共和党全党大会では、ブッシュ大統領の双子の娘が母親のローラ・ブッシュ女史を紹介した。娘たちは両親と家族に関する面白いエピソードも紹介し、両親に対する愛情と家庭の和睦も見せびらかした。娘たちは父親の選挙遊説にもよく同行する。それだけでなく、大学も訪れ、若い有権者たちが集まる行事にも参加して支持を訴える。普段、マスコミへの露出を避けていたブッシュ大統領の娘たちが、若い女性たちがよく見る雑誌「ボーグ」とインタビューをし、派手なファッションを披露したことも選挙運動の一環だ。
◆大統領候補の娘たちが選挙戦に登場するのは、それほど選挙戦が激しいという証拠だ。娘たちが皆20代と30代の若い女性なので、若い有権者たちにアピールできるという点も考慮されただろう。それに、彼女たちが聞かせてくれる親との関係やエピソードは、候補の私生活に対する有権者たちの好奇心を満たしてくれるうえ、候補の人間的な素顔を見せてくれるのにも相当役に立つという分析だ。だからと言って、彼女たちが父親の秘密任務を遂行するとか、選挙キャンプで莫大な影響力を行使するという話は聞かない。むしろ、演説内容がいまいちだったという指摘を受ける場合はあった。
◆米国で大統領と大統領候補の子女たちは、普通の国民と同じく正常な社会生活をする場合が大半だ。反面、韓国の前職大統領の子女たちが、多様な理由で「社会的禁治産者」になった場合が多いのは悲劇としか言えない。まだ監獄にいるか、収監経験のある前職大統領の子女たちが一人や二人でないのに、またも前職大統領の息子が検察に召還されたというニュースを耳にして、気の毒な気持ちさえした。
ワシントン=権順澤(クォン・スンテク)特派員 maypole@donga.com






