国策研究期間である韓国開発研究院(KDI)と与党ヨルリン・ウリ党の議員たちが12日、財政拡大策を巡って激しい論戦を繰り広げた。
KDI関係者が同日、ソウル東大門区洪陵(トンデムング・ホンヌン)のKDIで千正培(チョン・ジョンベ)院内代表らウリ党議員たちと行った経済政策懇談会で、短期浮揚策に批判的な意見を投げかけたのが引き金となった。
KDIの鉠東徹(チョ・ドンチョル)マクロ経済チーム長は「内需の冷え込みと財政の早期執行業績からすれば、現在の財政政策方向は間違ってはいない。最近の景気低迷は、需給バランスのミスマッチによるところが大きいだけに、物価をつり上げるような大規模な短期テコ入れ策には慎重を期すべきだ」と主張した。
鉠チーム長は財政赤字幅についても、「国内総生産(GDP)の1%である7兆ウォンを超える財政赤字は多すぎる」と述べ、ウリ党が進めている7兆ウォンの赤字国債発行方針に対しても否定的な見方を示した。
鉠チーム長の報告直後、千院内代表ら出席議員の表情には一瞬戸惑いが浮かんだ。とりわけ、KDI院長出身である康奉均(カン・ボンギュン)議員は、「KDIは昨年から中長期的な対策ばかり口にしているが、足元の経済が底割れしていては、中長期的対策どころではないだろう」と口火を切った。
禹濟昌(ウ・ジェチャン)、李鍾杰(イ・ジョングォル)の両議員も「短期的な景気浮揚に慎重に取り組むべきだとする主張の根拠が曖昧だ」、「中長期対策はこれといった手がないときには決まって出る話だ」と反論した。
また、金希宣(キム・ヒソン)議員は、最近、左承喜(ジャ・スンヒ)韓国経済研究院長がKDI主催の国際会議で「韓国経済が『平等主義』の罠に陥ってアイデンティティを見失っている」と主張したことに触れ、「この手の発言は、野党代表の決り文句ではないのか。(与党が)アイデンティティについて話しているのに、経済を専攻した人の口からこのような言葉が出てきていいものか」とKDI側の釈明を求めた。
これに対し、鉠チーム長は「経済状況は大規模な景気刺激策が利くようなものではないと思う。内需は伸び悩んでいるものの、潜在成長率が低下しつつある状況下で不用意に景気テコ入れ策を打つのは危険だ」と強気の姿勢を崩さなかった。
鉠チーム長はまた「短期対策とは何なのか」とのウリ党議員たちの執拗な質問に対しては、「短期的には為替レートと内需のバランスが図れるものであるべきだし、何よりも改革政策を進める上で不確実性があればそれを取り除くことが欠かせない」と回答した。
さらに、「例えば、不動産保有税の強化は、国民の大部分が賛成はしているものの、どれほどの税金を納めればよいのか分からないため、国民は不安な思いをしている。このようなことを明確にすべきだ」と指摘した。
鉠チーム長の反論を聞いて、ようやくウリ党議員たちの質問攻めは止んだ。
崔永海 yhchoi65@donga.com






