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ドバイ原油が1バレル=37ドル 史上最高値

ドバイ原油が1バレル=37ドル 史上最高値

Posted August. 03, 2004 22:15,   

韓国が輸入する原油の70%を占めるドバイ原油の価格が、1バレル=37ドルを超え、史上最高値を更新した。

また、米国のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物価格も、店頭時間外取引で初めて44ドルの大台を突破するなど、国際原油価格の値上がりに歯止めがかからない。

このように原油価格が高止まりすれば、輸出物価など韓国経済に及ぼす悪影響も大きくなる見通しだ。3日、韓国石油公社によると、2日取引された中東産ドバイ原油の現物価格は、1バレル=37.06ドルで、前日比1.09ドル値上がりしている。これは過去最高価格である5月13日の36.23ドルより1ドル近く高いものだ。

このため、ドバイ原油の「10日平均価格」も35.30ドルとなり、原油高非常対策の第3段階が動き出す目安である35ドルを突破した。「10日の平均価格」が35ドルを越えたのは、6月7日以来3ヵ月ぶりのこと。

石油公社の具滋権(ク・ジャクォン)海外調査チーム長は「石油の供給が需要に追いつけないだろうという国際社会の見方と米国内のテロ発生への懸念の声が高まっていることから、ドバイ原油価格が跳ね上がった」と説明した。

また、ニューヨーク商品取引所では、WTI先物の9月引き渡しが、3日午後店頭時間外取引で、前日の正規市場の終値より0.34ドル高い44.16ドルで取引された。これは、1983年ニューヨークで石油先物取引が開始されて以来、最高価格だ。

WTI先物は、前日にも0・02ドル高い43.82ドルで引け、史上最高値の記録を一日で更新した。

WTI現物価格も2日、43.73ドルで、前日比0.11ドル値上がりしている。

専門家たちは、現在石油輸出国機構(OPEC)が、原油の生産枠を増やすような余力が乏しくなっていることから、国際原油価格の高値は当分の間続くものと見ている。

プルノモOPEC議長は「OPECのメンバー国が、今すぐ増産に踏み切る余力はまずない。OPECの石油相たちが9月に一堂に会し、原油の需給問題を話し合う計画だ」と述べた。



申致泳 higgledy@donga.com