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[オピニオン]世界の中心にある韓国囲碁

Posted July. 18, 2004 22:29,   

先月、中国の囲碁専門誌である「囲棋天地」が李昌鎬(イ・チャンホ)九段をインタビューした。囲碁界の天才は誰かとの質問に、李九段は「1位は呉清源(ごせいげん)先生、次に鉠靛鉉(チョ・フンヒョン)先生」と答えた。「ここ10数年、世界最強と言われているあなたにその資格はないのか」と聞かれて「僕は努力型だ」と答えた。ある囲碁解説の時間に鉠九段が内弟子時代の李昌鎬について次のように述懐している。「彼の部屋からは、夜通し碁を打つ音が聞こえてきた。小学生の子供が家を離れて1人で囲碁の勉強をするのはどんなにつらいことだったろうか。ある時、夜12時を過ぎて碁を打つ音が止んだので戸を開けてみると、碁盤につっぷして眠っていた」。

◆5年前、無敵の女流棋士、ルイ・ナイウェイ九段夫婦が中国を離れたとき、日本の女流棋士たちは彼女が棋戦の賞金を独り占めすることを恐れて、日本棋院の入会を拒んだ。ところが、当時10代の韓国のひよっこ女流棋士たちは「彼女の相手をして実力を上げよう」と男性棋士たちを説得して、ルイ夫婦を韓国棋院に迎え入れた。2年後、韓国の女流棋士はルイ九段を破り、女流名人タイトルを奪還し、世界最高の面々と肩を並べた。

◆韓国でプロ棋士になるのは、どんなに大変なことか。先週、富士通杯世界大会を制覇した10代棋士の朴永訓(パク・ヨンフン)は、8回も失敗してからプロの門を通過することができた。こうした競争・挑戦精神の中で、韓国の囲碁は世界最高にのぼった。江戸幕府以来、囲碁の聖地を自称する日本と人口13億の中国の囲碁に勝つとは大変な偉業だ。韓国の政治・経済が韓国囲碁界の半分でも見倣ったら、韓国はとっくに5万ドル国民所得が達成できたのではなかろうか。

◆仮に、政府が韓国囲碁に「均衡のとれた成長」をもたらすことにしたとしよう。囲碁省を創設して、政治家の長官を任命する。棋士組合をつくり、彼らは棋戦運営への参加とイラク派兵撤回を求めてストライキを行う。棋士志願者の序列を決める研究生リーグは廃止し、成績よりも暮らしの余裕のない院生に奨学金と特別入団の機会を与える。地方の均衡発展のために韓国棋院を忠清北道鎮川郡(チュンチョンプクト・チンチョングン)に移転し、入団・昇段の機会は各地方に均等に分ける。こうすれば5年後、韓国の囲碁界はどんなことになっているだろうか。

金英奉(キム・ヨンボン)客員論説委員(中央大教授・経済学)kimyb@cau.ac.kr

宋文弘(ソン・ムンホン)論説委員 songmh@donga.com