イラク主権移譲が終了し、各国はフセイン政権時に断絶した外交関係を相次いで修復させるなど、素早い外交措置を明らかにした。
世界各国は突然の主権移譲に、概ね肯定的な見方を見せながらも、新政府が抱えている山積みの課題から、未来は依然として不透明だという慎重な意見を表明した。
▲「国際社会がイラク支援すべき」〓イラク新政府を積極的に支援しなければならないという「協力メッセージ」が各地から殺到した。
国連安全保障理事会は、「すべての国家と国際機関は、イラク政府を支援しなければならない」という声明を発表し、アナン事務総長は「国連は可能なすべてのことをする」と約束した。
欧州連合(EU)は、いち早くバグダッドに代表部を設置し、来年初めに予定されたイラク総選挙を支援する方案づくりに着手した。
アーミテージ米国務副長官は、「主権移譲で、これからは国防総省ではなく国務省がイラク政策の主要な役割を果たす」と説明した。
▲依然として霧の中〓英紙ファイナンシャル・タイムズは、「新生イラク号は、多くの搭乗客を必要とする」とし、フランスなど欧州の大国の支援が、イラクの安定を決定づける重要な要因だと見通した。
米民主党の大統領候補であるケリー上院議員は、主権移譲が成功するには安全問題が重要であり、同盟国の支援が切実だと強調した。
イランとトルコ政府は、「国際社会がイラクを支援し、来年の選挙を予定通り実施させることが重要だ」と指摘した。
ワシントンポスト紙電子版は29日、「アラウィ首相が暴力事態を統制することができなければ、イラクは内戦と分裂の渦に巻き込まれるだろう」と指摘した。
米ニュース週刊誌タイムの電子版は、「新しい状況が展開されているものの、米国は国際社会の支持を得ることができず、一人で戦争をしている」と28日付で報じた。
▲「政治的賭け」分析〓LAタイムズ紙は28日、「主権移譲、ブッシュの政治的賭け」というタイトルの記事で、主権移譲はブッシュ米大統領が信頼を回復する機会であると同時に、新政府が合法性を確立することができなかった場合、米国人の幻滅を促進させる危険もあると報じた。
世論調査専門機関のピュー・リサーチ・センターのエンディ・コッホ所長は、「主権移譲は、ブッシュ大統領に危険であると同時に機会でもある」としながら、「今回の措置は、米大統領選挙での最も重要なイベントだ」と分析した。ブルッキングス研究所のイボ・ダールダー研究員は、「現場は満身創痍(まんしんそうい)であるにもかかわらず、米政府は漠然とした考えで賭けをしている」と批判した。
金東元 daviskim@donga.com






